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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之

第1回 桜の美しい風景を撮る 2007/5/9
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●講義――青空をきれいに撮る
「青空、 これは難問です」
 先生はちょっと考えていた。
「青空に白い雲だけの写真は、そのままシャッターをおせば問題なく青空になります」
「先生、それでは今回の解答になりません」
「そう……、ケース・バイ・ケースで専門的な知識が必要になるのです」
「一般論を教えてください」
「それではまじめに!」

1.斜光線で撮る
「晴天の順光または順光に近い斜光線で撮ることです。全体に陰影のない立体感のとぼしい写真になりますが、力強さのある出来ばえにはなります。逆光線の場合は、どんなに頑張ってもダメです」
2.偏光フィルターを使う
「偏光フィルターを使って青空を強調するのが簡単な方法です」
「光の乱反射をカットするので空だけでなく風景全体がメリハリのある出来ばえになります。これも晴天の順光線撮影で大きな効果があります」
3.空と被写体の露出のバランス
「風景でも花や他の被写体でも、空と被写体の露出のバランスをとると、いい写真になります。被写体はきれいに撮れているのに空は白っぽくなってしまったとか、あるいは空はきれいな青空なのに被写体は暗くなってしまったといった場合です。
 そんな時は、光の方向に対してカメラポジションとカメラアングルを変えることで解決できる場合が多いので、デジタルカメラのモニターで確認しながら撮影してください。
 今日の実習はここまでにしましょう」

注:偏光フィルター=Polalizing Filter。通称PLフィルター。フィルターの枠にPLと書いてある
●鑑賞――先生の実例
 撮影意図を聴きながら鑑賞すると、よくわかるものだ。

花の見ごろには少し早くて残念だったが、桜の古木の風格ある静かなたたずまいを青い湖面をバックに表現した。水に映る空の青さは実物よりも濃い青になる(PLフィルター使用)
青空と桜のコントラスト、樹形の美しさを画面いっぱいに取り入れて存在感を示す。三角形構図の見本(PLフィルター使用)
青空と桜のコントラスト、縦位置に構え、視線を高くすることで伸張感、期待感など情感を表現。ワイドレンズを使用して遠い木立との距離感を強調した(PLフィルター使用)
 先生の写真には、教えてくださったとおりの作例が申し分ないバランスで写っていた。
●撮影機材 キヤノンIXY Digital800IS
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