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写真で綴る自分史 もういちどカメラ 藤森元之

押しかけ写真塾  
藤森元之

第1回 桜の美しい風景を撮る 2007/5/9
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 景色の中で、撮ってみたい風景の筆頭が桜だ。
 花が美しい上に、緑の中にピンクが混じれば色あいとしても申し分ない。先生のもとに押しかける前に、まずは教えてもらいたいポイントを整理するために自習する。


 4月6日、小金井公園の桜を見に行く。戦後、1,000本ものソメイヨシノ、山桜、里桜が植えられた「桜の園」で、平日の昼にもかかわらず、広い園内は花見客でにぎわっていた。
講評
空は花曇で青空は見えないが、形のいい桜樹をさがしてまず写す。何の努力もしないでシャッターを切るとこんな感じの写真になる。よくある変哲のない作例だ。
コメント
ピンクの花の中に紅色の花が咲いていた。不思議なものを見ると写したくなってしまう。これも写真の役割だ。撮影時の意識は、幹の黒っぽい部分をどのくらい画面に入れるかを思案したが、決め手がない
講評
作者の視線は桜の花です。赤い花も桜ですが主役にはなれない。点景として脇に控える下部の幹などはカットしてパターン構図でまとめる。
コメント
公園内には「江戸東京たてもの館」があり、江戸時代の風情を残す。時代がかった景色を桜とともに写したくなる。桜と、建屋と、周囲の樹木と、空の比率を考えるが、なんとなくこんなものかなと適当に妥協して、シャッターを押す
講評
立派な作品。いろいろな要素を取り入れながら桜のイメージを損なわない画面構成と表現力は秀逸。感受性を刺激される作品。
自習その2 ――空をより青く、桜のピンクと対比させたい――
 4月8日、国分寺の日立中央研究所の庭園開放日に行く。こんな大規模な自然が都会にまだ残っていたのかと驚嘆するような庭園。桜が多く、大きな池もある。
コメント
最初に撮りたいのは絵葉書で見たような写真だ。おあつらえ向きに白鳥までいる。こんな写真が撮れるとなんとなくいい気分になるが、写真としての評価はどうか、ちょっと不安。はたして先生にほめてもらえるだろうか
講評
何を撮りたいのかわからない。主役のいないステージは淋しい。こういう写真をいいと思ってはいけない。
コメント
桜を撮っても納得がいかない写真になってしまうのは、青空がくっきりと写せていないことが多いからだ。桜を大きく画面いっぱいに入れて、青空と対比させたかった写真がこれ
講評
作者のイメージどおりだがややインパクトに欠ける。構図を考えるといい。
コメント
この枝垂れ桜もなんか変だが、どこがおかしいかわからない。そもそも、どうしてこんな写真が撮りたかったのか、自分でもわからない。先生に訊きたいポイントだ
講評
枝垂れ桜の美しい姿がよい。せっかくの青空なので、下の緑は少し残すくらいにして青空をひろく取り入れたらよいのでは。
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