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| ELACのブックシェルフ「BS243」。「FS247」の弟機として、もういちどオーディオ派にオススメの一品 |
「BS243」と「FS247」のサイズを比べてみると、BS243は横幅170ミリ、奥行き232ミリだから、ベース付きのFS247より横幅がを50ミリ、奥行きが88ミリほど小さくなっている。もちろんブックシェルフだから、高さは285ミリ、ベース付きFS247より708ミリ小さい、四角な箱になっている。
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| スタンドは必需品。これは専用スタンドにセットしたところ |
ユニットでは、トゥイーターはまったく同じもの、ウーファーは同サイズ同仕様のものが1個となっている。つまり、この2モデルは背の高さが違うだけの非常に良く似た兄弟といっていい。要するに、キャビネットが片やトールボーイ、もう一方がブックシェルフと違っているのが、最大の違いなのだ。これは非常にありがたい比較ができる。つまり、キャビネットの違いが、どのように再生に影響するかが調べやすいのである。
低音の再現力はキャビネット自体の大きさが違うのと、ウーファーが1個対2個だからその差は歴然。これは仕方がない。スペック上では、下限が30Hzと41Hzとなっているが、これは聴くと数字以上の差がある。再生される周波数帯域よりも、量感や質感の違いが大きい。これは当然のことだ。価格だって11万円以上違うのだから。
しかし、BS243の良さもはっきりと聴きとれる。音の広がり具合が、BS243のほうが、音像の見通しがよく、音場の広がり方が開放的で表情が明るい。これに対してFS247は、雄大なスケールを感じさせる厚みのある響きで、音場はスピーカーの置かれたあたりから聴き手に向かって、卵の形をした空間にキッチリとした像で浮かび上がる。これは好みによっては、BS243のほうがいいと思う人もいるだろう。
しかし音のエネルギー感、低音域再現性では、さすがにFS247が一段と上であることは否定できない。これは仕方がない。この両者の違いが、ブックシェルフとトールボーイの、基本的な再現性の違いと考えていいだろう。もちろん、設計の方法や、ユニットの性能の違いによって、かなり印象の違う場合もあるので、これは絶対的な基準ではない。もしユニットが同じならば、という前提があれば、このような音場再現性と音質の違いが、ブックシェルフとトールボーイにはある、と認識しておけば、オーディオで自分好みの音を作っていく上の参考になるだろう。
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| 入力端子も「FS247」と同じで、バイアンプ、バイワイヤリングにも対応している |
そこで、ほぼ同じユニット構成ならば、ブックシェルフの良さを生かして、その欠点を補っていくという方法が、オーディオの楽しみとして生まれる。これまで、ボンビバンでもしばしば言及してきたとおり、オーディオに求めるものが豊かな臨場感、音場再生であるなら、優れたユニットとキャビネットをもったブックシェルフを選び、それからいろいろと工夫を加えていくのを楽しみするという方法だ。
第一、ブックシェルフはトールボーイに比べれば一般的に安価だし、その上設置性の自由度が高いので、自分の部屋での調整が楽だ。そして専用または、お好みのスタンドを加えるだけで、音の変化もすぐに調べることができる。低音域の量感の不足がどうしても気になるなら、スーパーウーファーの追加もいい方法だ。最近は優れたスーパーウーファーがあるので、大型フロア型やトールボーイのようにあらかじめ低音域のバランスや音色が決まっているより、楽しみが多いかもしれない。そして、低音域のセッティングを調整すれば、音場感の再現性もかなり自由に調整できるのだ。
オーディオ再生の発展性を考えると、高性能ブックシェルフでスタートし、徐々に工夫を加えていくというのは、オーディオの本筋かもしれない。
そういう意味からも、ELACのブックシェルフ「BS243」は、もういちどオーディオを始めようと思っている方々には、性能的にも価格的にも、オススメの一品だと思う。



