ここで小型2ウェイスピーカーの再現性の特徴を少し思い出してみよう。4畳間〜6畳間くらいのパーソナルなスペース、もしくはダイニングルームに置かれることを前提にすると、スピーカーは小型のブックシェルフが理想的だ。このスペースに無理やりJBLやタンノイの大型システムを置いても、その性能を十分に発揮するには、かなり無理がある。小さなスペースでは、むしろ小型スピーカーを上手にチューニングすることで、予想以上にダイナミックな再現性も、あるいはきめ細やかなニュアンスの再現も得られるのである。“もういちどオーディオ”を目指す人は、すべからく「大型、命!」は捨てるべし!! もちろん、スペースにも予算にも制限がない人はこの限りではありません!!
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| プロ機の「RS-2」。ここで開発された技術が「G1300」につぎ込まれている。トップに載っているのは「スーパートゥイーター」。このように「G1300」もグレードアップすることができる |
大型システムに比べて、小型2ウェイ機の有利さには、ごくおおまかにいって、以下のようなものがある。
(1)音離れやバランスの良さが得られやすい
(2)セッティングが自在で音場の調整がしやすい
(3)巨大なアンプを必要としない
(4)グレードアップがしやすい
(1)の「音離れ」というのは、スピーカーから出た音が、振動板から離れて自在に浮遊すること。音離れが悪いと再生音がスピーカーのまわりに滞留して、鈍重な響きになりやすい。大型スピーカーだとこの症状を解決するのがとても難しいが、小型スピーカーなら、設置の工夫をしたり、周辺の壁や床の吸音性、反射性をチューニングすることで、比較的容易に解決できる。また、「バランス」はオーディオではもっとも大切な要素でいろいろなバランスがあるが、ここではユニット同士のバランス。ユニットが2つで少ないこと、その2つが接近して配置されているので、そのつながりがあらかじめ適切に設定されてさえいれば、小型2ウェイでは破綻が少ない。いわゆる、オーディオの理想とされるユニットが1個の「フルレンジ」に近い円満な再現性が得られる。大型の場合はユニットが取り付けられる前面バッフルが大きいので、そもそも各ユニットの配置から難しく、3ウェイ以上になればユニット間のバランスはますますとりにくくなる。
(2)は説明するまでもないが、両手で抱えられる大きさだから、セッティングは1人で楽々とできる。しかも、トールボーイではなくブックシェルフなので、スタンドを利用して音の傾向を調整することも可能だ。また、ベットルームや書斎などの狭いスペースでは、周辺の棚を利用して設置することもできる。ただし、ブックシェルフとはいうものの、文字どおり書棚に置くのは避けよう。しっかりした棚に、適切なスペーサーを介して設置しよう。スペーサーが木製か金属製か、あるいは複合素材かによって、音の変化も楽しめる。
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| CDプレーヤー、アンプ、FM/AMチューナー一体型の「Aura note」と接続しても豊かな再現性が得られる |
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| 3月に紹介したRoth Audioの「Music Cocoon MC4」と組み合わせても楽しめる |



