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| レフィーノ&アネーロの金子さんが手に持った「Music Cocoon MC4」。こんなに小さいのに、なかなかいい鳴りっぷりだ |
こんなこといったら、スティーブ・ジョッブス(Steve Jobs)に叱られそうだが、やっぱり圧縮音声って、長年オーディオで耳を鍛えてきた人には、どこかリニア(非圧縮)音声とは違う。ジョッブス先生はしばしば、「iPodの圧縮音声とリニアの音は絶対に誰も区別はできない」という趣旨のことをいっているけれど、瞬間的にはわからなくても、長く聴いていると、やはり違いはあるのだ。
ヘッドフォンで聴くと、音は頭内に定位するから、独特の豊かな響きに包まれた厚いサウンドとして感じられる。しかし、一度このデータをiPodから取り出して、普通のオーディオシステムでスピーカーから音を出して聴いてみると、CDプレーヤーやDVDプレーヤーで聴く音とはかなりの違いがあることに気づくだろう。もちろん気づかない人もいる。でも、このページをご覧になっている人ならきっと気づくはずだ。ジョッブスはそもそも音に感度がないのかもしれない(小声でいっております!!)。
しかし、iPodは全世界で1億台以上も売れていて、その他のデジタル携帯プレーヤーで聴く場合も含めると、いまや音楽ソースの売り上げは、ネットでダウンロードして買う曲数が、CDで買う曲数を超えたという調査データもある。すばやく、いつでも、音楽を1曲ずつでも、アルバム単位でも自由に買うことが出来るiPodを無視することは、悔しいがもうできない世の中になってしまったのである!!
だったら、iPodからのデータを自分の部屋のスピーカーでも、ちゃんと鳴らしたい、そう考える人が増えてくるのは、極めて自然なことだし、そのような需要に応える製品もすでにいくつか発売されている。しかし、今回紹介している「Music Cocoon MC4」は、その中でもじつによくできたシステムなのだ。
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| レフィーノ&アネーロの試聴スペースで、アンソニーギャロの球形スピーカーと接続した「Music Cocoon MC4」 |
というわけで、世の中の流れにはひとまず抵抗しないことにして、「Music Cocoon MC4」が「iPodドック」を備えていることには目をつぶろう。しかし、あくまでも「iPod」は脇役である。主役としては、これをセカンドシステムのアンプとして使いたい。
「Music Cocoon MC4」は単に真空管を使った小型プリメインアンプとしてみても、十分な魅力をもっているのだ。RCAタイプの入力端子をもっているから、CDプレーヤーなどのごく一般的なライン入力機器を接続することができる。自分の部屋が小さくても、これなら気軽に置くことができる。あるいは寝室に置いてもジャマにならないだろう。
普段はごく一般的なアンプとして使って、iPodをもった子供や若者が来たら、ああそれちょっと貸してごらん、このアンプにつなぐと、こんな具合に鳴りまっせ、なんて自慢できるのが、オヤジ心を満足させてくれるのである。なお、iPod以外にも、MP3ファイルなら、ミニジャックの入力端子があるので再生できる。
また、さらにテレビの音をこのアンプで鳴らす、というのもいいだろう。テレビからの音声出力をRCA端子で受けて、自分の好きなスピーカーで鳴らすと、テレビの音声信号もまんざら捨てたものではない、と気づくことにもなる。
さて、問題はスピーカーである。「Music Cocoon MC4」の実力を引き出すには、いいスピーカーが欲しい。出力パワーは13W×2と小さいが、あまり能率の低いスピーカーや、入力インピーダンスが特に低いスピーカーでなければ、思いのほかエネルギッシュで充実した再生力を聴かせてくれるはずだ。それが、真空管という素子のいいところなのである。ここでは参考例として3つのスピーカーを紹介しておくが、ぜひご自分の感性に自信をもって、子供や若者が「オーッ」と驚くような、充実したサウンドが出る良質なスピーカーを選んでください。
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| おすすめスピーカー、JBLの「4312MII」。仕上げが2種類ある |
これはJBLの小型スピーカーでは人気の高い「4312M」の最新モデル。価格も手頃。小型ながらJBLの最新モニターシリーズの手法を採り入れて、そのサウンドは極めて充実。小さい部屋でも音楽のスケール感を十分に楽しめる。歯切れのいい明快な響きはJBLならではのもの。
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| おすすめスピーカー、TANNOYの「Revolution Signature DC4」 |
タンノイの小型2ウェイモデル。デュアルコンセントリックという独自の10cm口径同軸2ウェイユニットを搭載した本格派。どんな音楽ジャンルでも、熱気のある豊かな響きで再現する、新時代のタンノイサウンド。これを小さな部屋で小音量で聴くのがシャレている。エスプレッソ(オーク材ダークブラウン突き板)仕上げ。
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| おすすめスピーカー、ATCの「SCM7」 |
録音現場で高い実績をもつイギリスATCの小型2ウェイ機。上記2モデルに比べると少し鳴らし方が難しいが、比較的小音量で再生する分には問題ないだろう。芯のしっかりした低音域に浮かぶ、ATC独特の滑らかな肌触りの中高音の魅力は圧倒的。チェリー仕上げ。





