さて、お待たせしました。レフィーノ&アネーロの金子さんは次のように語っています。
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| 躍動感に満ちたイキイキとした音と評価する金子さん |
――ラックスマンは、1989年に純A級回路動作のプリメインアンプ「L-570」を発売して大ヒットさせました。このアンプは、当時プリメインアンプとしては、世界で初めて純A級回路を採用したものだと話題になりました。本当に世界初であったかどうかは、調べないといけないのですが、少なくとも当時、純A級のプリメインアンプというものは、たしかに他には見当たりませんでした。これはラックスマンの威信をかけて生み出されたアンプで、久しぶりにモノ作りに徹底的にこだわった姿勢を見せたものでした。専用に開発された32接点のロータリーアッテネーターや、振動を受け付けない非常に凝った作りのボトムシャーシを採用するなど、多岐にわたってこだわりが注がれていました。
「L-570」の技術を継承して、「L-570X's」や「L-570Z's」といった後継機も生まれました。このあたりの経緯から、ラックスマンは純A級回路動作にこだわって繊細で美しい音楽を奏でるアンプを生み出すメーカーというイメージが定着したように思います。しかし、一部のオーディオファンの中には、ラックスマンの音は重箱の隅をつついたような神経質な音で、解放感や躍動感に欠けるところがあるという人もいました。
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| 簡潔にまとめられた「C-600f」のディスプレイ |
そんな中で2000年に創業75周年を迎えたラックスマンは、今度はセパレートアンプであえて純A級回路にはこだわらず、AB級回路で「C-10」「B-10」という製品を生み出しました。この製品は当時のオーディオ界で絶賛され、国内のアンプが超えられなかった壁を乗り越えて、海外製アンプのような自由な音楽の解放感や、躍動感を備えたアンプとして高く評価されました。
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| 優れた電源部を支える大型コンデンサー |
その後、このセパレートアンプの技術を継承した他のモデルや、プリメインアンプなどがリリースされましたが、さらに5年後の創業80周年を機に、また大きな変化を見せます。2005年にパワーアンプ「B-1000f」が発売されたのです。これは1Ω負荷2,000Wという巨大なパワーをもったアンプでした。しかし、その魅力はあらゆるスピーカーを駆動しつくすパワーだけでなく、音楽の起伏を繊細に、そして滑らかで美しく表現する能力でにもあり、それはまるで往年の「L-570」の繊細さに、「B-10」の圧倒的なドライブ力による躍動感が加わったような感じでした。
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| CDプレーヤーはAUDIO ANALOGUEの「PAGANINI 192/24」 |
今回ご紹介します「M-600A」と「C-600f」は、そんな「B-1000f」以来の音の志向を受け継いでいる製品のようです。純A級回路動作なのですが、もう重箱の隅をつついたような、などとはいわせない、躍動感に満ちたイキイキとした音で、それでいて純粋で繊細な美しい音を奏でます。ここへきてラックスマンは、本当に世界を舞台にするオーディオメーカーとして、熟成期に入ったのではないかという印象を受けます。
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| スピーカーはProAcのStudioシリーズ「ST140」 |
純A級回路を採用したのは、フラグシップモデルである「B-1000f(この商品は純A級ではありません)」とは、また違った魅力を出そうとしたのだと思いますが、事実、「M-600A」と「C-600f」の組み合わせは、この製品ならではの味わいがあります。小気味の良いテンポと人の声や生の弦楽器のハーモニーの美しさをキチンと聴かせてくれて、演奏されている場所のステージ感も明瞭に感じられます。組み合わせるスピーカーを真剣に選んでいただければ、かなりランクが上のシステムに匹敵する表現力を楽しめることでしょう。
現在、レフィーノ&アネーロでは、CDプレーヤーにAUDIO ANALOGUEの「PAGANINI 192/24」 、スピーカーはProAcのスピーカー・システムStudioシリーズから「ST140」を組み合わせ、非常にいい再現力を得ています。価格的バランスも非常にいいのではないかと思います。ぜひ一度ご来店の上ご試聴ください。――





