しっかり作られた高性能の信頼できるスピーカーを手に入れたら、もうその性能に疑問を抱くことなく、それをセットする部屋で試行錯誤を重ねながら、理想の音を作り上げていけばいい。多くの場合、スピーカーが決まれば、アンプとプレーヤーを選ぶという順になり、その選択に悩ましい思いをするのだが、今回はとりあえず、それらは信頼できるメーカー、あるいは信頼できる販売店で勧められたものであれば、10万円以上の製品なら問題ないとしよう。目標はあくまでもスピーカーと置かれた部屋の共同作業によって、音を作って行くことである。それがうまくいけば、アンプやプレーヤーのグレードが上がれば、さらに音が磨き上げられることは間違いないのだから。
まず、部屋の音響特性を十分に把握しなくてはならないが、難しく考えることはない。測定器もとりあえずは不要だ。もっとも大切なのは床の強度で、理想をいえばキリがないが、床はしっかりして、固ければ固いほどいい。もし床を踏んでギシギシ音がしたり、タワミが感じられるようなら、固いボードを用意したり、しっかりしたスタンドを用意しよう。「CHORUS 816V」の場合は、スパイクつきのベースが付属しているから、床に弱点がある場合は、スピーカーを置く部分をボードなどで補強すればいい。
次は、部屋の壁面。左右は同じ条件のほうが理想的だが、片一方が板壁、反対側がガラス窓、などということが多い。これをなるべく同じ条件にしたほうが再生にとって有利だ。カーテン、オーディオボード、吸音材など、身近なもの、オーディオ店で簡単に入手できるもので工夫すれば、それほど難しいことではない。
スピーカーの後ろの壁と、その反対の壁は、理想的にはスピーカー側の壁が音を反射する傾向で、聴き手の後ろの壁はやや吸音傾向にあるほうがいい。これも左右の壁と同じように、身近なものや簡単に入手できるもので工夫できる。
天井は少し難しい。ある程度の高さが必要だが、天井の高さを変えることは実際的には不可能だから、問題があれば吸音材や反射板を取り付けたり、ぶら下げたりすることによって調整しよう。
基本的な部屋に要求される問題はこれだけである。どのように音を調整していくかというと、まず手を打ったり、鐘のようなものを打って、同じ性質の音を何度も出して、部屋の音の特性(クセといってもいい)を把握し、ほどよい残響に整える。時に、定在波といって、特定の周波数帯域が強調される場合があるので、それを極力なくすように工夫する。
このように文字で説明すると面倒に思えるが、実際はそれほど複雑なことではない。スピーカーから音を出す前に、手を打つなどで部屋の音の特性を把握しておけば、あとが楽だ。明るく歯切れが良い傾向にしたり、落ち着いたしっとり感のある響きにしておくかが、好みの分かれるところで、最終的なオーディオの音に部屋の音響特性は大きく影響するのでここでしっかりと自分の好みに調整しておきたい。
さて、部屋の音響特性をある程度把握したら、いよいよスピーカーから音を出してみよう。音の傾向は、主に部屋の吸音性、反射性の影響がもっとも大きいので、あらかじめ整えた吸音材や反射材を減らしたり、増やしたり、位置を変えたりという工夫が必要になる。こういう工夫を重ねていくと、スピーカーの音はどんどん変化して、自分の好みに近づいていくのである。「CHORUS 816V」クラスのスピーカーでも、サイズと価格が信じられないような、豊かな表現力のある音を出すことができるだ。
大型超高級高額システムは、どうしてもスピーカーの個性が強いので、自分好みの音を出すにはそれなりの別な工夫が必要になり、ドライブするアンプの能力や相性にも困難がつきまとう。それはそれでオーディオの楽しみの一つなのだが、今回の「CHORUS 816V」のようなサイズの高性能なスピーカーで、じっくりと音づくりをするのも楽しい。ぜひ挑戦して、ちょっと自慢したくなるような、世界でたったひとつの個性的な自分の音を作り上げてみよう。
さて、お待たせしました、ここでレフィーノ&アネーロの金子さんの話を聞こう。
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| 「人の声のリアルさ、暖かさが好きです」と語る金子さん |
しかし10〜20万円くらい、あるいは150〜200万円ぐらいという価格帯だと、かなり豊富に商品があるのですが、その中間はあまりないのが現実です。そんなことに悩んでいる時に、今回の「CHORUS 816V」に出会い、これを核にするシステムにめぐり会いました。
アンプが「Integre Completeα」、プレーヤーが「CD Completeα」。いずれもオーディオ・リファインメント(Audio Refinement)の製品です。トータル価格は、税込み75万円ほど。これならケーブルやラックに少々お金をかけても100万円以内の予算に収まります。
このシステムをおすすめする第1の理由は、このJMlabのスピーカー「CHORUS 816V」が優れているところにあります。造りも仕上げもしっかりしていますし、これまで日本で発売されてきたフォーカルのハイエンド・モデル「ユートピア」や「エレクトラ」シリーズに負けないぐらいの威風堂々とした高級感があります。音の方もローエンドからしっかり音のフォルムが立つ感じで、音場感豊かな解像度の高い音が楽しめます。私個人としては、人の声のリアルさ、暖かさが好きですね。――
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| 金子さんの選んだアンプ「Integre Completeα」 |
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| 金子さんの選んだプレーヤー「CD Completeα」 |
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| 発売:アポロン・インターナショナル(HP情報なし) |
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| 発売:アポロン・インターナショナル |
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| 発売:アポロン・インターナショナル |



