ここでレフフィーノ&アネーロの金子さんの話を聞いてみよう。
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| 試聴スペースで優雅な姿を見せる「クレモナM」 |
さて、そんな人気のモデルをモディファイした今回の「クレモナM」ですが、やはり人気の高い製品を改良するというのは、前作を大幅に超えるものにしなくてはならないわけですから、メーカーも気合が入ったようです。「クレモナM」の完成には初代クレモナの発売から実に5年間という長い時間がかけられています。
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| 胸にジーンと染み入るような心地よい響き、と語る金子さん |
よく有名レストランで料理長が代わると、たいていの場合「味が落ちた」などといわれてしまうものです。料理そのものだけではなく、やっぱり会話や雰囲気までの演出だとか、いろんな要素が「味」には含まれていますからね。それを継ぐ人は同じ腕をもっていても、やはりハンデがあります。「先代をしのぐ」といわれるには、確実に先代を超えるものを明確にもっていないといけないわけです。
その点「クレモナM」は、まず外観を見ると一瞬「あれっ?」と思います。見た目はほとんど変わっていないからです。背面部にデザイン変更があるのですが、全体的な外観のイメージは前作と変わってないんですね。まあ、料理長が代わっても看板は同じということで勘弁していただいて、スピーカーにとっていちばん重要な「音」に注目してほしいというところでしょうか。レストランでいえば「味」ですね。
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| サランネットにもソナス・ファベールらしい工夫が凝らされている |
「クレモナM」は、スピーカー・ユニットとクロスオーバー・ネットワークが全面的に見直されていまして、外見は初代と似ていても中身は全面的に変更されたといってもいいのです。初代の登場からの5年間に「ストラディヴァリ・オマージュ」や「エリプサ」などのハイエンド・モデルが登場していますが、こうした機器での開発ノウハウが「クレモナM」には全面的に生かされているようです。
その音ですが、「クレモナ」はもともと中音域の美しさが魅力でしたが、それが全帯域に及んだという感じです。高域から低域まで高い分解能をもち、音の流れが自然で清らかです。それから、よくギターやバイオリンなどの優れた楽器ですと、和音を弾いた時に胸にジーンと染み入るような心地よい感じがするものですが、そういった感じの音がしますね。倍音成分がうまく調和しているということでしょうか。これは、この価格帯の他のスピーカーとの大きな違いですね。



