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もういちどオーディオ 案内人:船木文宏
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2007.11.22更新

Refino & Anhelo注目のシステム 「試聴スペースの主役をクローズアップ」 89 グレードアップがしやすいLINNのシステムを聴く

CD PLAYER LINN MAJIK CD 価格 472,500円(税込)
INTEGRATED AMPLIFIER LINN MAJIK-I 価格 420,000円(税込)
SPEAKER SYSTEM LINN MAJIK 140 価格 441,000(税込/ペア)

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独自技術によって再現される、再生マジック

「MAJIK 140」のユニット配置

リンの本格的オーディオ製品には、いろいろなネーミングのラインナップがある。たとえばプレーヤーには、SACD/CDプレーヤーの「AKURATE CD」、マルチプレーヤーの「UNIDISK」。アンプではプリアンプが「KLIMAX KONTROL」、パワーアンプではモノーラルの「KLIMAX SOLO」、ステレオの「KLIMAX CHAKRA TWIN」。そしてスピーカーでは「KOMRI」「ARTIKULAT」などである。いずれも優れた性能と魅力のある再現力をもつ製品だが、かなり高価でもあるのが悩ましい。

しかし、今回紹介する「MAJIK(マジック)」は、プレーヤーからアンプ、スピーカーまでにわたるジャンル横断ブランドで、価格は決して安価ではないが、リンとしてはかなりお求め安い価格となっている。

CDプレーヤーは「MAJIK CD」、アンプはステレオタイプの「MAJIK-I」、そしてスピーカーは「MAJIK 140」。いずれも40万円台である。もちろんスピーカーはペアで40万円台なかば。これは、ワンブランドでシステムを組む場合に、性能を維持するには仕方がない、リーズナブルな価格ではないか、と思う。むしろ、ここからスタートして、じっくりとリンの音、再現性に親しみ、徐々にグレードアップしてリンの本領を自分のものにしていくのが、オーディオの本当の楽しみと思いたい。

このようなワンブランドシステムの場合でも、いちばん音に大きな影響力をもつのはスピーカーである。そこで「MAJIK 140」だが、これは生産終了となった「NINKA(ニンカ)」の後継モデルとして開発された製品である。「NINKA」は2つのウーファーでトゥイーターを挟む、2ウェイ3ユニットのトールボーイ型。これは他社製品にもよくみられる、仮想同軸2ウェイという手法だが、「MAJIK 140」はリンオリジナルの「2Kアレイテクノロジー」を採用したトゥイーターと、2つのウーファーユニットを組み合わせた、4ウェイのトールボーイ、フロア型となっている。

要するに「NINKA」の価格帯で、リンのオリジナルテクノロジーを搭載した本格派スピーカーとして誕生したものなのだ。エンクロージュア(キャビネット)も新らたに設計され、高さはほぼ同じだが、奥行きと幅はやや大きくなり、重量も少し増えた。

注目はトゥイーターだが、リンの最上級モデル「KOMRI」や「ARTIKULAT」の開発時に生まれた技術で、ドーム型ユニットとダイキャスト・シャーシにマウントした別ユニットを写真のように近接して組み合わせるという独特なものだ。最上位モデルでは4つのユニットによる「4K」だが、「MAJIK 140」では2つのユニットによる「2K」となっている。

メーカーの説明によると、この手法によって、高域のクリーンさを確保し、他の帯域からの影響を回避し、音楽ソースの音を純粋さを失うことなく再現する。さらに中高音帯域が周りの影響を受けにくいので、スピーカーを設置する場所の自由度も増す、という。

「MAJIK 140」背面の入力端子。さまざまな駆動に対応する

そして、4ウェイだからネットワーク回路を内蔵していて、一般のスピーカーと同じように1系統のステレオ入力で駆動できる(パッシブ駆動)のだが、さらにネットワーク回路を通さず、4つのユニットにそれぞれ独立給電して駆動することも可能となっている。背面に各ユニット直結の入力端子が用意されているので、シングル接続(一般的パッシブ駆動)からマルチワイヤリング接続まで、駆動方式を簡単にグレードアップすることが可能なのだ。

さらに、リンブランドのアンプと組み合わせて「フルアクティブ駆動」と呼ぶ駆動をすることによって、より大きな効果が得られるという。いわゆる、アンプ内蔵の「アクティブスピーカー」と似た動作になるようだが、新製品なので使い方の詳細はまだわからなかった。

    「MAJIK-I」のスッキリしたデザイン。だが、リン独自のノウハウが満載

「MAJIK-I」のリアパネル

プリメインアンプの「MAJIK-I」は、上級機種で開発された高性能オーディオ回路を受け継ぎ、これにリン独自のチャクラパワーアンプという回路を組み合わせた新製品だ。非常にしっかりした構造と回路で、歪みの少ないクリアな再現力をもっている。詳細はまだ公表されていないが、スピーカーとの相性はさすがに上々だ。

CDプレーヤー「MAJIK CD」は、リンの上級プレーヤーの開発時に生まれたクロッキング・テクノロジーを採用し、ディスクから可能な限り正確なデータを読み出す。メーカー自身の言葉によると、「…“ディスクからアーティストを蘇らせる技術”は、マーケットのどのプレーヤーをも凌ぐ実力をもちます。まずは、お店で聴いてください。マジックは存在するのです。…」という自信作で、このシリーズ名「MAJIK」のネーミングは、どうやらこれが原点のようだ。

    
「MAJIK CD」はアンプと合わせたすっきりとしたデザイン
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