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| 「CDSA SE」と「META PRIMO」 |
EMM Labsの「CDSA SE」は、これまでのSACD/CDトランスポート「CDSD SE」と、D/Aコンバーター「DCC2 SE」をワンボディに納めた、同社初の一体型プレーヤーである。総帥エド・マイトナーが一切妥協をすることなく、最新のデジタル回路やデバイスを搭載して作り上げた一品である。一体型という制約の中で最大限の高音質を目指し、なおかつ一体型のハンドリング性の良さを生かし、さらに低価格化も実現している。一体型のデメリットをほとんど感じさせない、いちだんと上質でリアルなデジタルサウンドに仕上がっているのはさすがエド・マイトナーだといっていいだろう。
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| プリアンプはBOULDERの「1010」。「META PRIMO」はアクティブタイプなのでパワーアンプは必要ない |
やや専門的になるが、その技術的側面を少し紹介すると、CDの44.1kHz・PCM信号はアップサンプリングシステムで処理されるのだが、本機では単純なアップサンプリングをしているわけではない。SACDの2倍の5.6448MHzの「ΔΣ信号」にアップサンプリングして処理されるのだ。
そして、アップサンプリングのアルゴリズムは、一般的には数学の公式のようなもので組まれ、機械的な変換が行なわれるのだが、この「CDSA SE」ではそのような無機的なデジタルデータの変換ではない。音楽信号として重要な位相変化や周波数変化、ダイナミズムといったトランジェントな特性を失うことなく忠実な変換が行なわれるのだ。それにはマイトナーがプロ用機器の優れた開発設計者であることによって得られる、著名なレコーディングエンジニアやアーティストの意見を集約し、それを反映した動作ロジックを組み立て、プログラミングした独自のアルゴリズムが構築されて使われているのである。これは「MDAT(Meitner Digital Audio Translator)」とよばれ、EMM Labs社独自の技術として高く評価されている。
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| アバンギャルドのスピーカー 「META PRIMO」 |
なお、SACDのDSD信号はアップサンプリングされない。回路が複雑化し音質劣化要因が増える可能性があるうえに、音質的メリットが少ないからである。
また、DSDのデジタル信号をアナログ信号に変換するフィルター部には、新開発の「ディスクリート・デュアル・ディファレンシャル・デジタル/アナログ・コンバート」回路というものが搭載されている。同社の従来回路よりさらに徹底して部品相互の干渉を排除し、高精度化しているのがポイントで、最終的な音質を飛躍的に向上させている。
まるで上質のアナログのように精妙な再現力を発揮する、デジタルの2チャンネルプレーヤーとして、本機は多くの人に音楽を聴く喜びを与えてくれるに違いない。



