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| ワクワクしながら聴いた、という金子さん |
EMM Labs社、待望の一体型SACD/CDプレーヤーの登場だという。まずはレフィーノ&アネーロの金子さんのお話を聞いてみよう。
このプレーヤー、実は今オーディオ業界では話題の製品です。というのは、このブランドの創設者は、カナダのエンジニア、エド・マイトナーという人ですが、彼の大叔母さんはリーゼ・マイトナー(Lise Meitner 1878 - 1968)という、有名なオーストリアの物理学者なのです。
難しいことはよくわかりませんが、その大叔母さんの専門は核分裂の研究で、「プロトアクチニウム」という元素を発見(1918年)したり、「オージェ効果」というイオンの内部で起きる原子の運動を発見(1923年)したそうです。そして、1982年に発見された周期表109番の元素「マイトネリウム」は、彼女の輝かしい研究成果を記念して命名されたものだといわれています。
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| アバンギャルドのMETA PRIMOに接続されたEMM Labsの「CDSA SE」 |
そんな大学者を大叔母さんにもつだけあって、エド・マイトナーは、ちょっと風変わりな天才肌の人物のようです。EMM Labs社は、マイトナーが1998年に主にDSDフォーマットを研究するためにカナダのカルガリーに設立した会社です。
マイトナーはSACDのレコーディングで使われる「DSDフォーマット」を確立するプロジェクトに参画するとともに、DSDフォーマットをベースとしたプロ用のAD/DAコンバーターシステムを開発しています。現在SACDの90%以上が同社の機器を使用してレコーディングされているといわれています。それにしても、90%というのは驚くべき数字ですね。そして彼は、もともと関心のあったデジタル信号のエラーで発生するジッターについて、誰よりも先見の明をもって、こうした機器の開発にあたったといわれています。
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| 「CDSA SE」のフロントパネル |
今回ご紹介する製品の前に、彼はSACDトランスポートと、D/Aコンバーターを開発して、非常に高い評価を得ました。そんな天才肌のマイトナーが、今度は一体型のプレーヤーを発売した、というので、オーディオ界では大きな話題となっているわけなんです。つまり、プロ用の機器では、A/DコンバーターとD/Aコンバーターは別物ですから、セパレート型のプレーヤーを作るのは、彼にとって非常に自然なんですが、それが一体型になったときに、彼の才能はどのように発揮されるのだろうか、という期待を込めた話題なんですね。
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| 「CDSA SE」のリアパネル |
久しぶりにワクワクしながら聴いてみました。その印象ですが、サウンドはあくまでナチョラルでしたねえ。まさに録音エンジニアが意図したサウンドそのものの世界が、目の前に広がるといった感じです。現在店内では、アバンギャルドのスピーカーにつないで聴いていただいておりますが、そこから聴こえるのは、まさにアバンギャルドサウンドだと思います。それは、このプレーヤーが、自らの存在を消し去るほどに純粋でナチュラルに音楽そのものに忠実だからだと思います。




