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| 音楽はオールラウンドに楽しめる実に素晴らしい出来のスピーカーです、と目を細める金子さん |
では、「SS-AR1」の特徴と試聴の印象をレフィーノ&アネーロの金子さんに聞いてみよう。
ソニーが実にSONYらしいサウンドを全面的に打ち出したスピーカーを出してくれました。SACDやブルーレイディスクで高音質・高画質技術の最先端をいつも提案してきたソニーが、オーディオでも何かこう、ここへきてまたやる気を見せたという感じがしますね。これはオーディオ界のために、非常に高く評価すべきことではないでしょうか?
このスピーカー、高さが1,080mmという“トールボーイタイプ”で、重量は1本57kgあります。不要共振を抑えた重量級の高剛性エンクロージャーで、正当派フロア型スピーカーですね。
まず目に付く特徴としては、アルミコーンのダブルウーファー。これによって低域の音場感が豊かになっているように思います。ただし、能率(出力音圧レベル)が4Ωの88dBで、このタイプのスピーカーとしてはかなり低めですから、アンプはかなり強力なものが必要だと思います。店内では現在、アメリカのハイエンドオーディオブランド「ブルメスター」のパワーアンプ「036」と組み合わせていますが、このアンプを選んだのはそういう点を配慮したからです。
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| サランネットをつけたときと、外したときの違いはこうだ。ピアノ塗装が美しいので、ネットをはずしても部屋の美観を損なうことはない |
さて、この姿をじっくりとご覧ください。まず、スピーカーにとって非常に大切な前面バッフルの素材ですが、これは木材で、北海道の広大な自然と厳しい寒さがはぐくんだ楓材だそうです。スピーカーの不要な振動を抑える強固さと、豊かな響きを兼ね備えた理想的な材料として、世界中の木材の中から選んだ結果が、この北海道のものであったそうです。側板はフィンランドの樺材ですが、これは同じく寒冷地で育った木材で、強度を高めるのに効果があったそうです。もちろん木材特有の豊かな響きも魅力だったようですが。
木材の加工には、日本の木工職人が関わっているそうで、このスピーカーには職人気質といいましょうか、クラフツマンシップといいましょうか、そんな雰囲気が漂っていますね。高度な技術をもつ日本の木工職人が、1台1台手作業で丁寧に加工することで実現する、精密な筐体が高音質実現の大きなポイントになっているのです。
この見事な筐体と、独自の高音質回路によるネットワークを組み合わせることで、ゆったりと上質な音楽を楽しめる“最高クラスの3ウェイ4スピーカーシステム”が出来上がっているわけです。そして、加工・組立・仕上げに至るまでのすべての工程を日本国内で行なっているので、このスピーカーは、いうなれば生粋のメイド・イン・ジャパンといっていいでしょうね。そこが嬉しいというのも何ですが、このところ高級機は海外製が圧倒的に優勢でしたから。私は特に愛国心があるというほうではありませんが、そこも多くの日本人の感性に、ググッとくるんじゃないでしょうか。大リーグでの日本人選手の活躍が嬉しいのに通じますよね。
音楽はオールラウンドに楽しめると思います。音は、まず最初に感じるのは艶やかさですね。音に潤いを感じるといいましょうか、耳で聴くというよりしっとりと肌になじむ感じがするんです。クリアで伸びやかな高域と、美しく心にしみこむような中域、そして素早い反応でありながら、豊かさを感じる低域、実に素晴らしい出来だと思います。全体としては、すごく音の広がりがあってスピーカーの後ろのほうにも音の世界が広がっているような感じです。少し大きめのボリュームでゆったりとシンフォニーでも聴きたいですね。
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| プリアンプは「ブルメスター 035」 |
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| 低インピーダンス負荷のドライブ力はなかなかなものです、と金子さん オススメのパワーアンプ「ブルメスター 036」 |
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| プレーヤーはエソテリックのユニバーサルプレーヤー「UZ-1」 |





