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もういちどオーディオ 案内人:船木文宏
専門店からの情報発信  
2007.3.14更新

Refino & Anhelo注目のシステム 「試聴スペースの主役をクローズアップ」 64.2チャンネルステレオの醍醐味を味わう


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JBLとアキュフェーズで聴く自在なドライブ力と繊細な音楽表現力

SPEAKER SYSTEM JBL Project EVEREST DD66000
価格 6,300,000円(ペア/税込、標準仕上げ:ローズウッド、チェリー)
価格 6,930,000円(ペア/税込、受注生産:エボニー、メイプル)
PREAMPLIFIER Accuphase C-2800 価格 1,155,000円(税込)
STEREO POWER AMPLIFIER Accuphase A-60 価格 997,500円(税込)

映画館やDVDでは、マルチチャンネルが全盛だが、音楽はやっぱり「2チャンネル」で聴きたいという人も多い。そもそも、マルチチャンネルは映画館からスタートしたものだ。大きな空間で横長のスクリーンを見たときに、不自然な音にならないように、あるいは大きな空間を生かした臨場感のある音響を作りたい、そういう目的で考えられたものだ。

たとえば、現在主流の「5.1チャンネル」のセンターチャンネルは、左右のスピーカーの距離が大きい場合、中央部の音が薄くなる、いわゆる「中ヌケ」現象を防ぐために加えられたチャンネルである。映画館でいえば、スクリーンの裏側中央部に設置されるスピーカーがその原点で、DVDでもセンターチャンネルは、セリフの定位をしっかりさせること、明瞭に聴き取れることが主要な役割となっている。

しかし、音楽の場合は長い間、2チャンネルで録音し、2チャンネルで再生することがほとんどで、そのための技術が各分野で磨かれてきたのである。その場合、センターにはスピーカーがないのだが、あたかもあるかのごとく聴こえる。このセンター音をオーディオでは「ファントム音源」という(ファントム=phantom 幻影、仮想)。

音楽をマルチチャンネルで収録することは、まだ始まったばかりといってもいい。現在聴くことのできる音楽ソフトの大半、特にクラシックやジャズの名盤はそのほとんどが「2チャンネル収録」によるものだ。しかし、最近少しずつマルチチャンネルの優れた作品も登場してきているので、オーディオではいずれチャンネル数の垣根はとれていくだろうと思われる。

レフィーノ&アネーロ1階階段下スペース
試聴室にセットされた2組の2チャンネルシステム

さて、東京でも屈指のハイエンドオーディオショップ、レフィーノ&アネーロにも、マルチチャネル・サウンドを最良の状態で聴ける部屋が用意されている。「マルチチャネル試聴室」である。しかし、この部屋はマルチチャンネル限定というわけではなく、時には超弩級システムの2チャンネルステレオ機器が設置されることもある。たとえば、本欄ではゴールドムントのスピーカー「フル・エピローグ」を紹介した。

そして、今はここに2つの現在を代表する高性能2チャンネルシステムが置かれている。では早速、金子さんのお話を聞くことにしよう。


JBLとLINNのスピーカー、それぞれのドライブアンプの魅力を語る金子さん

このマルチチャンネル試聴室は、元々ハイエンド・ホームシアターを体験していただこうというコンセプトで作られた部屋なのですが、現在、JBLのエベレストとLINNのコムリをじっくりと聴いていただくために、2チャンネルステレオのシステムを組んでいます。

まず、JBLの「Project EVEREST DD66000」。これはJBLの創立60周年を記念したフラグシップモデルです。本欄では2006年10月11日に掲載されていますから、詳しい説明はそちらを参考にしてください。ここでは今これを、アキュフェーズのピュア・クラスA回路動作のステレオパワーアンプ「A-60」でドライブしています。「A-60」は、8Ω負荷で60W+60Wのパワーですが、非常に優れたリニアリティとドライブ力をもっておりまして、4Ω負荷では120W+120W、2Ω負荷では240W+240W、そして1Ω負荷では480W+480Wという、アンプとして理論道理の理想的スペックを誇っています。

ウェストレイクオーディオ「BBSM-15VNF」
JBL創立60周年を記念モデルのスピーカーシステム
「Project EVEREST DD66000」

いろいろなタイプのスピーカーを自在にドライブすると同時に、ピュア・クラスAならではの繊細な音楽表現力も兼ね備えた、優れたアンプだと思います。JBLの「Project EVEREST DD66000」との組み合わせは、非常に相性がよく理想的だと思いますね。

プリアンプには、同じくアキュフェーズの「C-2800」というハイエンド・プリアンプを組み合わせています。これはAAVA方式と呼ばれるアキュフェーズ独自の、可変抵抗器をまったく使わないボリュームコントロールが装備されていまして、高精度なボリュームコントロールを実現しているのが特徴です。ボリュームコントロールは、音質に影響を与える非常に重要なセクションなのですが、このプリアンプを使うとそこに配慮することがいかにオーディオの音に重要な影響を与えるかがわかりますね。アキュフェーズのアンプについては本欄第20回もご覧ください。

アキュフェーズ「C-2800」
日本を代表する高性能プリアンプ、アキュフェーズ「C-2800」

C-2800だと、ボリュームを絞っても音の質感といいますか、躍動感のようなものがしっかり残っていて、小音量でも厚みのあるサウンドを聴くことができます。高精度なボリュームコントローラーによるところが大きいのだと思いますね。JBL「DD66000」は何十年に一度しかできないという大きなプロジェクトから生まれた製品です。アンプはぜひともこうした最高のものを組み合わせて聴きたいですね。


アキュフェーズ「C-2800」の内部   アキュフェーズのパワーアンプ「A-60」
緻密な音を象徴する「C-2800」の整然とした内部   アキュフェーズのパワーアンプ「A-60」

仕様
 JBL Project EVEREST DD66000 
 型式  2ウェイ+スーパートゥイーター・スピーカー、フロア型
 使用ユニット  ウーファー:380mm口径パルプコーン×2
 ミッドレンジ:100mm口径ベリリウム・コンプレッションドライバー
 +バイラジアルホーン
 超高域:25mm口径コンプレッションドライバー+バイラジアルホーン
 周波数特性  45Hz〜50kHz
 入力インピーダンス  8Ω
 出力音圧レベル  96dB(2.83V/m)
 クロスオーバー周波数  150Hz/700Hz/20kHz
 外形寸法  965(W)×1,109(H)×469(D)mm
 重量  137kg
 仕上げ  標準仕上げ:ローズウッド、チェリー 受注生産:エボニー、メイプル

詳細は:ハーマンインターナショナル

 Accuphase C-2800
 型式  プリアンプ
 周波数特性  BALANCED/UNBALANCED INPUT:3Hz〜200kHz(+0,-3.0dB)
 20Hz〜20kHz(+0,-0.2dB)
 AD INPUT(MM/36dB/MC):20Hz〜20kHz(±0.2dB)
 AD INPUT(MM/30dB):20Hz〜20kHz(±0.3dB)
 外形寸法  477(W)×156(H)×412(D)mm (AD-2800増設時:奥行414mm)
 重量  21.2kg(AD-2800増設時:22.1kg)

詳細は:アキュフェーズ

 Accuphase A-60
 型式  Aクラス・ステレオパワーアンプ
 定格連続平均出力
 (20Hz〜20kHz)
 ステレオ仕様時(両チャンネル同時動作):
 480W+480W(1Ω負荷/音楽信号に限る)/240W+240W(2Ω負荷)
 /120W+120W(4Ω負荷)/60W+60W(8Ω負荷)
 モノーラル仕様時(ブリッジ接続):960W(2Ω負荷/音楽信号に限る)
 /480W(4Ω負荷)/240W(8Ω負荷)
 周波数特性  定格連続平均出力時:20Hz〜20kHz(+0,-0.2dB)
 1W出力時:0.5Hz〜160kHz(+0,-3.0dB)
 外形寸法  465(W)×238(H)×545(D)mm
 重量  45.1kg

詳細は:アキュフェーズ
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