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| 創立80周年記念モデル「Stirling/SE」 |
スピーカーメーカーの老舗といえば、まず最初に指を折るのが、タンノイ(TANNOY)。日本でも多くのファンに愛され続けている。そのタンノイが2006年で創立80周年を迎えた。人類の歴史の中でも第2次世界大戦を挟んでの80年間は波乱万丈の80年、オーディオにとっては草創期から、アナログの熟成期、デジタル初期から次世代デジタルへの大変革期という、まさに誕生初期から技術革新の荒波をいくつも乗り越える激動の80年であった。
その間、オーディオ機器のなかでは、もっとも変化量の少ないといわれてきたスピーカーも、振動板素材、発音方式からキャビネットの形態までかなり大きな変化をみせている。しかし、タンノイは技術的な進化を日々重ねていることは当然ながら、その再現性の基本はゆるぎなく一貫している。そこが老舗でありながら、清新さを失わず常に最先端を走り続けているタンノイの偉大なところである。音の好みは人によってさまざまだし、タンノイの音はこいういう音というイメージも、聴き手によってさまざまなのだが、音楽の忠実な再現というタンノイの根源は不変なのである。
80周年記念モデルは、PRESTIGE Seriesの「Westminster ROYAL」「Canterbury」「Turnberry」「Stirling」の4モデルに及び、それぞれ型番の末尾に「SE」がつく。タンノイの記念モデル製作にあたって次のように述べている。
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| タンノイでジャズを聴くのが好きという金子さん |
「1981年(昭和56年)にGRFメモリーがファーストモデルとして発売されたプレステージ・シリーズは、デュアルコンセントリック(同軸2ウェイ)・ユニットの音楽的表現力とともに時がたつほどに味わいを深めるデザインにより、音楽ファンやオーディオファンに圧倒的な支持を受け、現在に至るまでロングセラーを続けています。
SE(スペシャル・エディション)モデルは、プレステージ・シリーズの伝統的なデザインをそのままに、内部配線に高純度な6NCu線材を新たに使用するほか、ネットワークHF側には最高峰のオーディオグレード・コンデンサー、フィルム抵抗やインダクタ(コイル)を採用するなど、デュアルコンセントリックのさらなる飛躍を図ったタンノイ創立80周年記念のスピーカーシステムです」
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デュアルコンセントリック・ユニットの断面図 |
基本はオリジナルモデルと変えず、より再生音の純度を高め、再現力を深めるための部品、部材の更新が行なわれているのである。したがって、4モデルはそれぞれの個性を維持しつつ清新さを獲得していくという、老舗のロングランモデルならではのグレードアップだ。これが、タンノイというブランドが息ながく愛され続けている最大のポイントであろう。上記のメッセージに続く、
「天然無垢材を贅沢に使用し、職人の手による一品一品丁寧に仕上げられた工芸品を想わせる優雅な佇まいを前にした時、点音源ならではの位相特性に優れた同軸2ウェイ・ユニットが放つ音場感豊かで音楽的な響きが、より一層の気品と心地良い空間を醸し出します」という文章は、まさにどのPRESTIGE Seriesのアップグレード時においても、一字一句変わらずに繰り返し提示されて、当然であり不思議ではないのである。さて、レフィーノ&アネーロの金子さんはこの記念モデルをどう考えているだろうか。
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