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もういちどオーディオ 案内人:船木文宏
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2007.1.17更新

Refino & Anhelo注目のシステム 「試聴スペースの主役をクローズアップ」 58.ジェフ・ロゥランドのCapliとModel102を聴く

STREO PREAMPLIFIER JEFF ROWLAND D.G. Capli 価格 446,250円(税込)
STEREO POWER AMPLIFIER JEFF ROWLAND D.G. Model102 価格 304,500円(税込)

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小さくて、軽い、省エネ性に優れたアンプってどんなもの?

同じ性能が発揮されるなら、機器は軽くて小さなもののほうが便利なことはいうまでない。しかし、価格とスペースの制約は無視して、単純に再現力という性能について考えるなら、オーディオでは“重厚長大”が圧倒的に有利だと考えられてきた。

大きくて重たい機器が有利なのは、内部外部からの振動対策、余裕のある強力で安定した電源の重要性を考えただけでも明らかだ。しかし建築では、耐震性は剛構造より柔構造のほうがいいので、最近の高層建築はほとんど柔構造となっていて、素材も強くて軽いものが開発され、建物全体の相対的重量はかつてよりかなり軽くなっている。同じように、航空機、高速列車なども、どんどん軽い素材で高い安定度を求める方向に進んでいる。

ジェフ・ロゥランド「Capli」+「Model102」とATCのスピーカーの相性はぴったりという金子さん

さて、オーディオ機器ではどうだろう。実用品ではないので、音響的性能を求める高級機では、相変わらず重厚長大が主流となっている。しかし、オーディオ機器に求められる要素は“音質”だけではなく、しだいにスペースファクターや、インテリア性の比重が高まってきている。そこで、高級オーディオ機器メーカーにとっては、“いかに性能を落とすことなく小型軽量化するか”が重要なテーマとなっているのだ。従来型のオーディオファンに応える重厚長大路線に、小型軽量化路線が加わったのである。


そこで今回は、その小型軽量化路線で成功した製品として高い評価が集まっているジェフ・ロゥランド(JEFF ROWLAND D.G.)のプリアンプ「Capli」と、パワーアンプ「Model102」を紹介しよう。両機ともステレオ仕様である。先ずは、レフィーノ&アネーロの金子さんの説明を聞こう。


ステレオプリアンプ「Capli」のフロントパネル

ジェフ・ロゥランドは、近年、小さくて、軽い、省エネ性に優れたアンプつくりに尽力しているのですが、この「Capli」と「Model102」は、まさにその方向性を具体化した製品です。実に時代にマッチしている製品で、次世代オーディオのあるべき姿を追求したものだと思います。

たとえば、常に電流をたっぷりと流して、入力される信号に備える純A級回路のアンプには、音質面で優れた利点がありますが、さまざまな工夫はされているものの、かなりの電力を無駄に捨てていることになります。現代は省エネの重要性が叫ばれている時代ですから、当然、電気で動く機械のひとつとしてのオーディオも、省エネ性が重視されてもいいわけです。しかし、省エネのためだから、少しぐらい音が悪いのは勘弁してくれ、といってもオーディオファンは納得しないでしょう。オーディオ機器は本来“より良い音”を追求するべきものだからです。

  「Capli」のリアパネル

そういうオーディオ製品につきものの制約をよく知ったうえで開発されたのが、今回紹介するジェフ・ロゥランドのステレオ仕様セパレートアンプなのです。音のクオリティでは決して妥協することなく、その上で小型化、高効率化が図られている製品なのです。ある意味では、前回紹介したデノンの新製品(「CXシリーズ」)とコンセプトは似ていると思います。


ステレオパワーアンプ「Model102」のフロントパネル

ジェフ・ロゥランドは、音楽の休止符の一瞬の静けさにこだわっているメーカーです。ジュラルミングレードのハードアルミニウムを削りだしたシャーシは、その静寂感を得るための高い剛性と、高周波ノイズなどの遮断を目的とした設計になっています。

たとえば「Capli」は、上級モデル「Concerto Pre」と同様、アルミ塊を削ったモノコックボディと最新デバイスによって、音と音との間の静寂性を獲得しています。同時に8Ω負荷で100W×2chの高出力をもつハイC/P機で、価格は30万円前後。上級機のジェフ・ロゥランドらしいクリアでダイナミックなサウンドをそのまま受け継いで、比較的安価にまとめたアンプとして、いま大変注目度の高い製品です。もちろん、あの独特の美しいボディデザインも上級機のフィーリングをそのまま受け継いでいます。


こういった説明をしますと、お客様からはきっと、
「上級機と同じクオリティを達成しているなら、上級機は何のためにあるのか?」
という質問が寄せられます。
 

「Model102」のリアパネル

当然ですね。これは非常に難しく微妙な問題なのですが、全体の再現能力(=音質)は上級機に決して劣るものではないのですが、小型化されたことによるデメリットがあることも、実は否定できません。それはしいていえば、
「接続するスピーカーは何でもいいというわけにはいかなくなる」
 ということでしょうか。上級機になればなるほど、スピーカーがどんなタイプのものであっても理想的に駆動するといった懐の広さがあるのですが、今回のアンプではやはり最適なスピーカーをキチンと選んでやる必要がありますね。今回接続したATCのスピーカーは、その点、相性がぴったりでした。ぜひ、店内の試聴スペースで実際の音をお聴きください。

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