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| プリアンプ「SRA-C20」 |
「音量を上げてもやかましくない、ひたすら音楽に浸る音楽ファンのためのアンプ」と自作の設計ポリシーを掲げる、ヤナギヤ電機だが、従業員は現在も柳谷さんご夫妻2人だけ。これ以上は縮小できない、という究極の小企業である。しかも、奥様は取扱い説明書や梱包材の手配だけ。組み上げ作業から梱包まですべての工程を柳谷さん一人でこなす。
ネジ締めくらいは手伝おうかという奥様の申し出も、ネジ締めは性能に重大な影響を与える肝心な工程、とても他人には任せられない、と断る徹底ぶりである。

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| 真空管パワーアンプ「SRA-M20」 |
海外では小規模のメーカーをガレージメーカーと呼ぶが、これほど徹底した小規模生産はガレージメーカーにもないのではなかろうか。結果として「SRA-C20」「SRA-M20」のセットは1週間に1セットしか完成しない。要するに企画から製造まで、全工程を文字どおり柳谷さんの“手”だけが関与するのである。「手塩にかけた子供」、今では忘れられた古き良き時代の親子関係を彷彿とさせるではないか。

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プリアンプ「SRA-C20」、真空管パワーアンプ
「SRA-M20」の前で柳谷氏 |
このような、入魂一品生産のオーディオ機器は、携帯デジタルオーディオ機器や、セット製品、大メーカーの量産製品とはまったく違った次元の製品である。もちろんそのような「小規模製造工程」と「優れた性能の製品」が一直線につながっているわけではない。第一に設計の優秀さ、高品質部品の選別、堅牢な造作、ハンダづけからネジトルクまでの徹底管理、そうしたものが伴っていなければ「高性能高級機」は生まれない。
それらの要素を可能な限りそなえて製造している「MIRAD」の製品を通じて、あらためて物づくりの精神の重要さを思うのである。
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