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| ウィルソンオーディオの「MAXX 2」と接続された「820 CD PLAYER」(最上部) |
レフィーノ&アネーロの1階、ほぼ中央の試聴スペースに、今年(2006年)9月13日掲載の本欄で紹介した、ウィルソンオーディオ(Wilson
Audio)の超弩級スピーカーシステム「MAXX 2」がステレオ試聴室から移動してセットされている。この憧れのスピーカーシステムを駆動しているのはプリアンプが、LYRA
Connoisseurの「5-0L LINE PREAMPRIFIER」、パワーアンプは管球式で、Glass Masterの「SD-2 KR」。これらのアンプについては2006年8月23日掲載の本欄で紹介した。スピーカーが超弩級なので、アンプも優に800万円を超える高級機。多くの人が溜息をつきながら眺め、聴いたことだろう。

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美しいフロントパネルが印象的な
「820 CD PLAYER」 |
さて、今回注目していただきたいのは、現在の接続機器のなかで、最上部にセットされ実に涼やかな光彩を放っているプレーヤーである。ドイツ、リンデマン(LINDEMANN.)の「820
CD PLAYER」。これは2004年に発売されて大変に高い評価を受けたが、この秋にリンデマンから、待望のプリアンプとパワーアンプが発売された。残念ながら撮影時には出張中で、上記の「LYRA」と「Glass
Master」に接続されているが、近日中に戻ってくる予定だ。
CDプレーヤーの前面パネルは、ほぼ3等分されている。ほとんど無地にちかい左右の白地に挟まれた中央部は、上からトレイ部、表示部、操作ボタン部となっていて、黒字に表示部のブルー地と白い文字、そして白い丸型ボタンが、整然と配置され、わずかにマッキントッシュやマークレビンソンに似た雰囲気が感じられる。しかしよく見ると、このあくまでもシンプルに徹した外観イメージと、ミクロンオーダーで配置された各部のバランスが、これはアメリカではなく、あくまでも“ドイツ”だなあ、という印象を与える。一分の狂いもなく組み上げられた質実剛健な容貌のなかに、あの国の文化の底流に流れる美意識、「徹底した正確さのみがもたらす静謐な美」を雄弁に物語っているのである。

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| パワーアンプ「850 DUAL MONAURAL POWER AMPLIFIER」のフロントパネル |
このパネルデザインは、アンプにもそのまま受け継がれている。パワーアンプ「850 DUAL MONAURAL POWER
AMPLIFIER」は、単にプレーヤーの中央部からトレイと表示部を外した、というような雰囲気だが、実は操作ボタンの配置には、ああここはこうでなければならないという、説得力のある工夫が凝らされている。

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| プリアンプ「830 STEREO CONTOROL AMPLIFIER」のフロントパネル |
そしてプリアンプは、プレーヤーの中央部からトレイを外し、左右の白地部に丸型スイッチを1個ずつ配置したデザインとなっている。これも、先行したプレーヤーがああであれば、プリアンプはこうでなければならない、という必然性に裏付けられたデザインだ。そして、左のセレクター、右のボリュームスイッチは左右同径で、形も構造も同じ。パネルからやや彫り下げられた外周部に、ツマミがバランスの良い大きさで配置され、外周部のくぼ地に選択ポジションとボリューム位置を示す、小さな丸いインジケーターが置かれ、青色に点灯する。実に心にくい、端然としたシンプルさ。いかにも音楽は静かな雰囲気の中でゆったりと聴いて欲しい、というメッセージが聞こえてくるようだ。 |