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もういちどオーディオ 案内人:船木文宏
専門店からの情報発信  
2006.6.28更新
Refino & Anhelo注目のシステム 「試聴スペースの主役をクローズアップ」37.1階ステレオ試聴室のJBLとマークレビンソン
SPEAKER SYSTEM JBL Project K2 S9800 Special Edition 価格 3,465,000円(ペア/税込)
PREAMPLIFIER MARK LEVINSON No32L 価格 3,360,000円(税込)
MONAURAL POWER AMPLIFIER MARK LEVINSON No436L 価格 1,207,500(1台/税込)
CD PLAYER SONY SCD-DR1 価格 1,260,000円(税込)
■定番の組み合わせがもたらす、スタンダードな音の満足感
 どんな分野にも、スタンダードな、もしくは定番と呼ばれる組み合わせがあるものだ。1960年代の子供には「巨人、大鵬、玉子焼き」が定番だった。今の子供はどうだろう? 「ゲーム、携帯、アニメ」だろうか? 定番は時に“平凡”だとか“ダサイ”などといわれて、本当は好きなくせに人前では嫌いなフリをしたり隠そうとしたりする。しかし、一人になると、やっぱりスタンダードや定番は、いちばん安心できるものなのだ。満足感も十分に得られる。
ステレオ試聴室にセットされたJBLとマークレビンソン
 オーディオは大きく分けて、プレーヤー、アンプ、スピーカーという分野の機器で構成される。それぞれの分野の中で、自分の気に入ったものを見つけ、そして組み合わせた時のパフォーマンスによって選択を修正する。これを何度も試行錯誤しながら繰り返し、時に感動し、時に失望し、時に得をしたような気になって浮かれ、時に損をした気になって沈み、やがて“自分の音”の像が出来上がって
いく。時には、この試行錯誤そのものが、オーディオの楽しみなのではないか、と自虐的になることもある。それほど、自分の納得できる、好きな音にたどり着くのは難しい。

 多くの人が同じように悩む、機器選択の苦難の道が、いつしか踏み固められて歩きやすく整えられることもある。いわば、試行錯誤の集大成として、大多数の人が“なるほど、これはいい”と感じられる組み合わせのスタンダードが生まれるのだ。「JBLのスピーカーと、マークレビンソンのアンプ」は、その有力なスタンダードの一つだろう。レフィーノ&アネーロの金子敬二さんはこういう、
「JBLのフラグシップスピーカーと、マークレビンソンとくれば、誰もが納得の組み合わせだと思います。他のスタジオモニターなどのJBLスピーカーは比較的カラッとした音が特徴ですが、このモデルは比較的しっとりした表現が特徴で、ボーカルの艶っぽさやしっとりした大人の感じが楽しめます。その味をうまく引き出してくれるのが、マークレビンソンのアンプだと思います」
S9800SE。力強い顔つきだが、自信にあふれた落ち着きが感じられる

No32Lは操作・電源部とオーディオ回路部がセパレートされた構造になっている

No436Lはモノーラルなので、ステレオ再生には2台必要

 こういう組み合わせのスタンダードは、長年多くの人が取り組んで納得した体験から生まれてくるもので、悩んだ時は“スタンダードに帰る”は、オーディオでも大いに参考になる。伸び伸びとして、しかも音楽によってはしなやかさも、躍動感もうまく出してくれる。再現力に破綻がない。多くの人の悩みと満足の上に咲いた大輪のスタンダードという名の組み合わせの花。それがもたらしてくれる、安心感と満足感は大きい。これでいいのだろうか、どこかおかしいのではないかと悩んだときには、スタンダード、定番といった組み合わせの音をじっくりと聴いてみよう。きっとそこから新たな道が開かれるに違いない。
 最善に鳴らせば、繊細なギターのソロから、オーケストラのフォルティッシモまで、実に見事に再生するスケールをもつ、JBL「S9800SE」だが、非力なアンプ


でドライブすると、繊細な音は、か細く表情の失われた音となり、オーケストラの濃密な大音量はただの暴力的な音になってしまう。それが、マークレビンソンの「No32L+No436L」につながれると、期待を大きく上回るパフォーマンスに、思わず快哉を叫びたくなるのだ。繊細な小さい音は弦の振動や、歌口と唇の間から生まれる表情が目に見えるように聴こえる。大音量は個々の楽器の個性をしっかりと生かしながら、一つの思念をもった壮大なエネルギーとなって聴く者の心を揺さぶる。こういう音で音楽を聴きたかったのだ、という喜びに時の経つのを忘れてしまうのである。
SACDの再生も可能なソニーSCD-DR1

安定した動作を保証する内部の堅固な構造
仕様
 JBL S9800SE
 型式  3ウェイ、フロア型スピーカー
 使用ユニット  低音域:380mm口径ピュアパルプ・コーンウーファー
 中音域:75mm径ピュアベリリウム・コンプレッションドライバー
 高音域:25mm径ピュアベリリウ・ムコンプレッションドライバー
 周波数特性  45Hz〜50kHz(-6dB)
 入力インピーダンス  8Ω
 出力音圧レベル  94dB(2.83V/1m)
 クロスオーバー周波数  800Hz、10kHz
 外形寸法  508(W)×1,295(H)×375(D)mm
 重量  90.0kg

製品の詳細は: ハーマンインターナショナル

 MARK LEVINSON No32L
 型式  ステレオセパレートプリアンプ
 入力端子  バランス(XLR)×3/アンバランス(RCA)×5
 出力端子  プリアウト:バランス(XLR)×2/アンバランス(RCA)×2
 レコードアウト:バランス(XLR)×1/アンバランス(RCA)×2
 周波数帯域  10Hz〜40kHz(±0.1dB)
 外形寸法  495(W)×106(H)×289(D)mm(オーディオサーキット部)
 495(W)×77(H)×329(D)mm(電源・コントローラ部)
 重量  12.4kg(オーディオサーキット部)、17.7kg(電源・コントローラ部)
 備考  リモコン付属

製品の詳細は: ハーマンインターナショナル

 MARK LEVINSON No436L
 型式  デュアル・モノーラル・パワーアンプ
 定格出力  (20Hz〜20KHz/THD 0.5%以下):350W(8Ω)/700W(4Ω)/1,400W(2Ω)
 周波数特性  20Hz〜20kHz(±0.1dB)
 SN比  89dB以上(1W出力時)
 入力端子  バランス(XLR)×1/アンバランス(RCA)×1
 外形寸法  451(W)×194(H)×513(D)mm
 重量  38.6kg

製品の詳細は: ハーマンインターナショナル

 SONY SCD-DR1
 型式  SACD/CDプレーヤー
 デジタル出力  i.LINK×1/光×1/同軸×1/バランスドデジタル×1
 アナログ出力  1(ステレオ)
 外部入力  ワードシンク×1
 最大外形寸法  340(W)×140(H)×465(D)mm
 重量  18.5kg
 備考  リモコン付属

製品の詳細は: ソニー

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