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もういちどオーディオ 案内人:船木文宏
専門店からの情報発信  
2006.4.26更新
Refino & Anhelo注目のシステム  「試聴スペースの主役をクローズアップ」 27.2階奥マークレビンソンコーナーのJBL
SPEAKER SYSTEM JBL Project K2 S9800 Special Edition 価格 3,465,000円(ペア/税込)
■大型ホーンならではのしなやかで豊かな描写力が楽しめる
マークレビンソンのプレーヤーとアンプに接続された
「S9800SE」
 1989年の新製品として登場したJBLの「プロジェクトK2 S9500」にはいろいろな意味で驚かされたものである。JBLのスタジオモニターではない、ホームオーディオ専用システムとしては、それまでは1985年に登場した「DD5500 エベレスト」が最高位のモデルであった。1989年はそろそろこれに代わるニューモデル出ていい時期であったが、そのモデルの姿、形は予想を大きく超えたものだったのである。それは半透明の美しいアクリル削り出し大型ホーンを、30cm口径のウーファー2個が上下から挟むという、トールボーイタイプの、いわゆるヴァーティカル・トゥインというスタイルであった。これまでのJBLスピーカーとはまったく筋の違う設計であった。もちろん、各ユニットや、ネットワークなどはJBL独自技術による新開発のものではあったが。

 というわけで、「K2」というプロジェクトは、それ以来きっと何か革新的なモデルを生み出すのではないか、という期待を常に抱かせてきた。第1号モデル「S9500」は発売当時ペアで2,200,000円であった。その後「S5500」は同じ形式の弟分モデルとして登場した。そして2001年に新たな型式の「S9800」が登場した。このモデルで、「K2」はウーファーでホーンを挟む形式を変えた。写真にある通り、高域のコンプレッションドライバー+ショートホーン、中高域のコンプレッションドライバー+大型ホーン、低域のウーファーを上から下にインラインで取り付けるという、どちらかといえば古典的な配置方法に戻ったのである。「S9800」は21世紀の新たなフラグシップモデルとして、高い評価を得た。価格は2,940,000円(ペア/税込)であった。

 今回紹介する「S9800SE(Special Edition)」は、文字通り「S9800」の特別バージョンだ。何が特別かというと、ネットワーク回路が大幅にブラシュアップされたのである。ユニットは同じだから、オリジナルの「S9800」をもっている人は、有料でバージョンアップすることができる。料金は遠隔地や特別な設置がされていなければ、技術料・工賃込みで525,000円(ペア/税込)となっている。詳しくはお店で確認してください。

■JBL最新の中小型モニター

 さて、ネットワークだが、これはあえて説明する必要はないかもしれないが、簡単にいってしまえば、各ユニットに送る信号を振り分ける機器で、2ウェイ以上のシステムならどんな小さなものにも入っている。精密なネットワークは、単にアンプから入力された信号を各ユニットに定められた周波数帯域に分割する(デバイディング)だけではなく、設計された通りの再現をするために、信号を最適に整形をする役割もある。ネットワークを構成する主要部品は、一般的な電気回路と同じで、コンデンサー、コイル、抵抗である。これらの部品の品質が悪いと、信号は大きなダメージを受けてしまう。また、ネットワーク自体の設計が悪いと、測定上はきれいな帯域エネルギーレスポンスが得られても、再生音は決して美しい音にならない。

  ウッド・グロス(WG)仕様の「S9800SE」

 したがって、まだ改善する必要のない優れたユニットをもつ「S9800」の場合、ネットワーク回路に画期的な改善ができれば、これを変更することによって音は大きく変わるのである。筆者は残念ながら、オリジナルとSEの比較試聴はまだしていないが、他の多くのスピーカーで体験をしていることから言って、ユニットが優秀であればあるほど、ネットワーク回路の質は、再生音に驚くほど大きな違いをもたらすものである。
「S9800SE」のネットワーク改善の最大のポイントは「主要コンデンサーに高品位な再生音を誇るアルミニウム・メタライズド・ポリプロピレン・フィルムコンデンサー“Fast Capacitor”を採用したことであり、これによって、音楽の詳細をより鮮明に描き出すことになった」と、JBLはいう。そのコンデンサーがどんなものであるのか、および関連技術の詳細は、例によってハーマンインタナショナルのホームページでご確認いただきたい。

これから発売される予定のブラックウッド・グロス(BG)仕様の「S9800SE」

 もう1点、これは直接的には音質と関係はないが、仕上げがスペシャル・エディションにふさわしいラグジュアリーなものになっている。ウッド・グロス(WG)仕様に、より深い色合いの染色を施し、これまで以上に落ち着いた雰囲気を醸し出しているのだ。また、この秋にはブラック・ゼブラ・ウッドにハイグロス・ミラーフィニッシュを施したブラックウッド・グロス(BG)仕様が追加される予定だという。見た目の美しさも、いい音を引き立てるハーブであり、きっと高級感にあふれた雰囲気を演出することだろう。

製品の詳細は: ハーマンインターナショナル ホームページ

仕様
 型式 3ウェイ・バスレフ/フロア型
 使用ユニット  低域:380mm径ピュアパルプコーン・ウーファー
 中高域:75mm 径ピュアベリリウムコンプレッションドライバー
 高域:25mm 径ピュアベリリウムコンプレッションドライバー
 入力インピーダンス  8Ω
 出力音圧レベル  94dB(2.83V/1m)
 再生周波数帯域  45Hz〜50kHz(-6dB)
 クロスオーバー周波数  800Hz/10kHz
 外形寸法  508(W)×1,295(H)×375(D)mm
 重量  90.0kg

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