 |
マークレビンソンのプレーヤーとアンプに接続された
「S9800SE」 |
1989年の新製品として登場したJBLの「プロジェクトK2 S9500」にはいろいろな意味で驚かされたものである。JBLのスタジオモニターではない、ホームオーディオ専用システムとしては、それまでは1985年に登場した「DD5500
エベレスト」が最高位のモデルであった。1989年はそろそろこれに代わるニューモデル出ていい時期であったが、そのモデルの姿、形は予想を大きく超えたものだったのである。それは半透明の美しいアクリル削り出し大型ホーンを、30cm口径のウーファー2個が上下から挟むという、トールボーイタイプの、いわゆるヴァーティカル・トゥインというスタイルであった。これまでのJBLスピーカーとはまったく筋の違う設計であった。もちろん、各ユニットや、ネットワークなどはJBL独自技術による新開発のものではあったが。
というわけで、「K2」というプロジェクトは、それ以来きっと何か革新的なモデルを生み出すのではないか、という期待を常に抱かせてきた。第1号モデル「S9500」は発売当時ペアで2,200,000円であった。その後「S5500」は同じ形式の弟分モデルとして登場した。そして2001年に新たな型式の「S9800」が登場した。このモデルで、「K2」はウーファーでホーンを挟む形式を変えた。写真にある通り、高域のコンプレッションドライバー+ショートホーン、中高域のコンプレッションドライバー+大型ホーン、低域のウーファーを上から下にインラインで取り付けるという、どちらかといえば古典的な配置方法に戻ったのである。「S9800」は21世紀の新たなフラグシップモデルとして、高い評価を得た。価格は2,940,000円(ペア/税込)であった。 |