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もういちどオーディオ 案内人:船木文宏
専門店からの情報発信  
2006.4.26更新
Refino & Anhelo注目のシステム  「試聴スペースの主役をクローズアップ」  25.2階右手ホームシアターコーナー前のJBL
SPEAKER SYSTEM JBL 4318 価格 315,000円(ペア/税込)
■JBL最新の中小型モニター
2階右手ホームシアターコーナー前にセッティングされた「4318」
 
 おそらく日本でもっとも人気の高いスピーカーブランドといえば、JBLとタンノイが東西の両横綱ということになるだろう。創業はそれぞれ1946年、1926年。両社とも優に半世紀を超える老舗である。日本では、JBLはジャズ、タンノイはクラシックに向くなどといわれているが、いいスピーカーは、弘法筆を選ばずで、これは聴き手の好き好きだ。どんなジャンルを聴いてもいいスピーカーはちゃんとその音楽を再生する。

 JBLにはいろいろな型式と外観デザインのスピーカーがあるが、この「4318」のように、四角い箱で、前面バッフルが青でウーファーのコーン紙が白で、ウーファーとドーム型のスコーカー、コンプレッションドライバー+ショートホーンの各ユニットが、整然とインラインに配置され、そしてバスレフのポート(開口部)が前面バッフルに目玉のように開いている、という伝統的な姿がいちばん美しくて、親しみがもてる。(日本でデザインというと外観デザインのことを指すことが多いが、オーディオでデザインといえば基本的には設計のことである。したがって、デザイナーといえば設計者のこと。)
 JBLは「4318」をコントロール・モニターと呼んでいる。本来はスタジオや放送局で使用される検聴用スピーカーのことである。録音の時に、わずかなノイズも聴き逃さない解像度と、音楽の本質をしっかりと表現する再現力、そして過酷な使用に耐えるタフさが求められる。家庭でこれをそのまま使うには、問題がないこともないが、日本ではプロが使う製品として、モニタースピーカーの人気と信頼度は高い。
 問題、というのは、モニタースピーカーはあくまでもスタジオでの「検聴用」が主目的で作られているので、セッティングや組み合わせるアンプを適切に選ばないと、家庭では音のエッジが強調されたり、表現がアグレッシブ(強くて烈しい)に過ぎたりという感じに聴こえてしまうことがあるのだ。その点さえ正しく認識して使えば、問題よりもメリットの方が多くなるといっていいだろう。

サランネットを外すか、つけるかは好みが分かれるところだ

 「4318」は先行する「4312」シリーズの、ほぼ20年ぶりのフルモデルチェンジとなる。スピーカーに求められる、この20年間のオーディオ要素はずいぶんと変わった。録音から再生に至る経路の多くがデジタル化されたことも大きな変化で、これによってダイナミックレンジ、そして何より再生周波数帯域の“拡大・伸張”がもたらされた。高域はSACDのように100kHzの超高域まで収録され、低域は限りなくゼロ(直流)に近づいていて、

うっかりするとユニットを破壊しかねない録音もある。ダイナミックレンジもアナログ時代に比べると格段に広くなっている。
 このような変化に対応して「4312」は「4318」に生まれ変わった。ユニットの磁気回路やフレームの改良、新ウーファーの開発に始まり、コーン紙の前後運動を利用した強制空冷機構の採用による安定した温度管理などいかにもJBLらしい改善策がそのポイントだ。同時にスコーカーやトゥイーターの振動板素材も最新のものに変わり、さらにネットワーク、エンクロージャーにも大幅な改良が加えられている。まさに新たなJBLの歴史を切り開く、中小型スピーカーシステムの誕生。大いに歓迎したい。

製品の詳細は: ハーマンインターナショナル ホームページ

仕様
 型式 3ウェイ・バスレフ型ブックシェルフ
 使用ユニット  低域:300mm径ピュアパルプホワイトコーン・ウーファー(2213Nd)
 中高域:125mm径ピュアパルプコーン(105H)
 高域:25mm径ピュアチタンドーム・トゥイーター(054Ti-1)
 入力インピーダンス  6Ω
 出力音圧レベル  92dB(2.83V/1m)
 再生周波数帯域  40Hz〜50kHz(-6dB)
 クロスオーバー周波数  850Hz/4.7kHz
 外形寸法  362(W)×597(H)×289(D)mm
 重量  19.5kg

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