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もういちどオーディオ 案内人舟木文宏
Refino&Anhelo 注目のシステム紹介
Refino&Anhelo 注目のシステム紹介
「試聴スペースの主役をクローズアップ」 1階ウィルソンオーディオのスピーカー
SPEAKER SYSTEM SOPHIA Series 2
価格 3,780,000円(ペア/税込)
伝統的スピーカー技術と、最新技術の理想的な融合、ウィルソンスピーカーの本領はダイナミックで緻密な音場再現


正面から見たセットした状態
 ウィルソンオーディオのスピーカー「ソフィア シリーズ-2」は、現在1階に常駐しているが、店内のスペースの都合で時々場所を変える。しかし、どこに置かれてもそのオリジナリティあふれる姿と、うっとりさせられる豊かな再生音には、どなたもすぐに気づかれるはずなので、ご心配ご無用。
 ところで、スピーカーの長い歴史の中で、大きく流れが変わり始めたのは、ちょうどCDが登場する前夜の1980年前後のように思われる。それ以前のオーディオの理想はあくまでも音とエネルギー感の正確な再現にあった。原音再生といって、生(ナマ)の楽器や声が本物のように再現されることが目標の一
つとされ、ホールのやや前の座席でオーケストラの大音量を聴くような迫力、弦楽器の弦が震えるのが見えるような音が、いい音の指標の一つであった。そのような要求に応えてくれたのが、JBL、タンノイ、アルテックなどというメーカーの製品で、コーン型のウーファーとホーンの組み合わせ、あるいはコーン型の中低域ユニットとドーム型の高域ユニットの組み合わせが主流であった。
 その後、80年以降に増えてきたのが、コンデンサー型振動板を使ったクオードの製品に代表される、ハイテク素材の薄くて軽い振動板をメインとするスピーカーで、これらは「音場派」のスピーカーといわれた。個々の楽器や声の細密な再現、聴き手に迫ってくるような迫力よりも、音の響きがゆったりと漂い、そこに個々の楽音がふんわりと乗るような再現性を求めたものである。しかし、これらのスピーカーは、アンプに過大は負荷をかけたり、セッティングが難しかったりして、当初は一部の人にしか受け入れられなかった。年季の入ったオーディオファンからは、頼りない音だとか、分解能が悪い、あるいは音の放射性が悪いなどと批判されることも多かった。
 しかしその後、平板型と総称されるスピーカー、および平板ユニットとコーン型ウーファーとのハイブリッドタイプは、次第に性能を上げて人気も高まってきた。今日では人気を分け合うまでに成長している。
 ウィルソンオーディオのスピーカーは、そのようなスピーカー変革期の真っ只中である1981年に登場した。趣味でレコーディングをしていた医療機器メーカーのエンジニア、ディヴィット・ウィルソンが自分のために設計したスピーカーの評判がよく、受注生産でその作品がデビューしたのである。その後小型の「WATT」を発表、これも好評を得たが、彼は3人の仲間とハイクォリティ・アナログレコーディングを行なうため、1987年に「ウィルソン・オーディオ・スペシャリティーズ社」を設立する。その録音のモニタースピーカーとして生み出されたのが、ウィルソンの名を一躍高めた、あの超弩級スピーカー「WAMM」であった。

やや斜め横から見るとソフィアの形状がよくわかる。このウィルソン独自の形も再生音の優秀さにつながっている要素の一つだ
 この経緯からわかるように、ウィルソンには既成の製品になかったから、自分の手でスピーカーを作ることになったのである。しかし、それがどういう音であるかは「スピーカーは音楽を見る透明な窓でなければならない」とか「演奏者の熱気が手に取るようにわかり、その場の情景を正確に再現する」という彼自身の言葉ではよくわからないし、なぜ彼が従来型のスピーカーに満足できなかったのかもわかりにくい。
 実は、ウィルソンのスピーカーは、伝統的なスピーカーと後発の音場型スピーカーとの中間にある、そう考えると分かりやすいのではないだろうか。解像度が適度で一音一音の姿が生々しく、しかもそれらの音が聴取空間にきれいに浮かんで、豊かな音場感を生み出す。それは、80年以降アメリカでしきりにいわれた、「ステレオイメージ」や「サウンドステージ」という再生理想概念の具現でもあった。

 レフィーノ&アネーロに置かれた「ソフィア シリーズ-2」は、ウィルソンオーディオの21世紀第一作という、記念すべきモデルである。人間の叡知を意味するギリシャ語をいただくこのスピーカーは、まさに人の叡知が衰えたとしか思えない混迷の世に、ウィルソンが「人間らしさ回復へのメッセージ」を、音楽への愛に包んで投げかけたものといえるのではないか。穏やかでしかも熱い豊かな再生音は、そのような思いに聴く人を導く。今こういう音が聴ける幸福を、じっくりと店内で味わっていただきたい。
 もちろん、この類まれな再生音は、気持ちだけで生み出されるものではない。すぐれた素材と確かなオーディオ技術の支えが、しっかりと裏づけにあるのだ。ここではその技術の詳細に言及する余裕も力もないので、下記の輸入元のホームページでご確認ください。

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仕様
形式:3ウェイ、バスレフ型
使用ユニット:2.5cmトゥイーター/18cmミッドレンジ/25cmウーファー
出力音圧レベル:87dB(2.83v/1m)
インピーダンス:4Ω(ミニマム3Ω)
再生周波数帯域:29Hz〜22.5kHz(+0,-3dB)
外形寸法:300(W)×1,040(H)×460(D)mm
重量:73kg(1台)

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