


|
 |
|
 |
 |
価格
\13,125,000(税込)/ペア |
|

オーディオ機器の中で何が個性を発揮しやすいかといえば、それはスピーカーだ。まず外観では、アンプやプレーヤーは、ナグラのような形は例外で、95%は四角い箱だ。素材や色、側板などに工夫を凝らしても限界がある。それに比べてスピーカーの形は、極端にいえば設計者の思いのまま、どんな形にも作ることができる。そして肝心の音の面では、アンプやプレーヤーは、それ自身が音を出すことはできない。スピーカーにつながれて初めて人の耳に音として知覚されるのだから、間接的にしかその音質を判断できない。乱暴にいえば、スピーカーはアンプやプレーヤーの個性さえ抑えつけてしまう力をもっている。それだけに、時にはとんでもない音のスピーカーができてしまうことも、なくはない。

ルーメンホワイト(Lumenwhite)という、ウィーン(オーストリア)で2001年に設立された新進メーカーのスピーカーが話題になっている。
昨年紹介された、「ホワイトフレーム(white flame)」と、「ホワイトライト(white light)」の2モデルだ。両機は寸法重量が少し違うだけで、キャビネットの形、ユニット構成は同じ。真上から見ると目からあふれ出た涙のような、やわらかい曲線を描いた形状の縦長(トールボーイ)のキャビネットになっている。しかも、この形状は積層合板を曲げて仕上げたもので、厚みはホワイトフレームが1インチ(2.54cm)厚、ホワイトライトが1.2インチ厚、重量はそれぞれ1台32kg、56kgあって実に重厚、しかも華麗だ。その製法、構造はグランドピアノのキャビネットに近いという。ユニットは両モデルとも5つのユニットによる3ウェイ。写真でおわかりのように一般的なユニットとは逆の凹型(逆ドーム)をしているが、これは振動板素材を含めて格別珍しいものではない。ポイントはむしろキャビネットの形状とそれに合わせて考えられたユニットの配置、取り付け方法にあると思われる。いずれにしても、手間も時間もかかる、凝りに凝った製品だ。当然ながら価格も高くなる。ホワイトフレームが\4,095,000(税込/ペア)、ホワイトライトが\6,195,000(税込/ペア)。

|
 |
 |
 |
最上級のリファレンス・モデル
「Diamond Light」 |
|
 |
 |
 |
しかし、これぐらいで驚いていてはいけない。この秋、東京インタナショナルオーディオショウに登場、石丸電気のオーディオ専門新店、レフィーノ&アネーロの試聴室にも設置された上級機「ダイヤモンドライト(Diamond
Light)」は、なんと\13,125,000(税込/ペア)だ。外観は先行モデルを大型にしたものにしか見えない。高さがホワイトライトの118cm対して137cm、重量が56kg(1台)が90kgになっている。高さはそれほどの違いではないが、重量の差は大きい。そこに上級機ならではの秘術が尽くされているのだろう。

このように製作者が精魂を傾けて作り上げた製品については、その音がどうのこうのと簡単にいってはいけない。人はついあれこれいいたくなるものだが、このクラスの製品には浅薄な評価語を寄せ付けない風格のようなものさえも漂っている。ぜひ、一度お店で聴いていただきたい。 |
 |
 |
| 斜め横からみたキャビネットの上部 |
|
 |
| 後ろ上方から見ると独特の形状がよくわかる |
|
 |
 |
 |
 |
 |
システム:3ウェイ、エアーフロー・ダンピング
| ユニット構成: |
1.2インチ径 |
逆ドーム型ピュア・ダイアモンド・トゥイーター |
| |
7インチ径 |
逆ドーム型ピュアセラミック・スコーカー |
| |
9インチ径 |
逆ドーム型ピュアセラミック・ウーファー×3 |
インピーダンス:5Ω
能率:92.5dB(1W/1m)
周波数特性:18Hz〜60kHz
外形寸法:340(W)×1,370(H)×640(D)mm
重量:90kg(1台) |
| |
 |
|