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沼津駅で自転車を組み立て、2キロほど先の沼津港へ。 天気は上々。春を感じる陽気に、すっかり浮かれてしまうのである。ペダルをひと踏みするたび、心が躍り出すのだ。背中のほうでは、でっかい富士山が、われわれを見守ってくれている。 が、これはまだまだウォーミングアップである。そして、アップが終わった途端、今度は高速船に乗って土肥(とい)へ。 自転車を本格的に漕ぎだすのは土肥からとした。しかし、沼津でウォーミングアップをしたものの、船で、体がすっかり冷えてしまった。 ならば、まずは昼飯である。 駿河湾といえば深海魚だ。なんでもここらあたりの海は海岸からすぐに深くなり、御前崎(おまえざき)と石廊崎(いろうざき)を結んだ湾口(わんこう)では、水深2,500メートルに達する、という。すぐ北には、3,000メートルを超える富士山があり、南には深海がある。浮き沈みの激しい場所なのである。 |