北海道がまだ蝦夷地と呼ばれていた頃、松前藩時代に始まった大きなゴールドラッシュが昭和初期まで何度か繰り返されてきた。
黄金の魔力に取り付かれた亡者達が、北海道各地の山河の奥へと入り込んでいったのだ。明治30年代にはオホーツク海沿いに有望な砂金産地が発見され数千人規模の採取者が一気に押し寄せた。
時を同じくしてカナダのユーコン川上流のクロンダイクでも大きな金産地が見つかったことから、この地域が「東洋のクロンダイク」と形容され、空前のゴールドラッシュに沸くこととなった。
そんな大盛り上がりを横目で見ながら、地道に細々と砂金取りを続けてきたのが歴舟川だ。日本国内で職業砂金掘師が最後まで残った川として伝えられている。この川をカヌーで下ると、今でも名残(なごり)砂金掘師と出会うことがある。 |