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鴨川駅から大山千枚田までは、長狭(ながさ)街道と呼ばれる県道34号線を走る。片側1車線だが、交通量も多くないので走りやすい。途中、造り酒屋を発見。この地で収穫された長狭米を原料にした酒が並んでいた。自分へのお土産に、『ライスワイン』というワイン酵母をブレンドしたオリジナルの清酒を買った。300ミリリットルで600円。このぐらい小ぶりなサイズだと、デイパックに入れても重さが気にならない。
しばらく走ると『大山千枚田』という看板が現れた。県道を外れ、短い坂を上り、トンネルを抜けると、目の前に美しい棚田が見える。丘の上には休憩用のベンチまである。棚田は稲を刈り終えたあと。収穫後に育った丈の短い若葉が弱々しく生え、前日までの豪雨の影響か、いくつかの田には水が溜まり、青空と白い雲を映し出していた。棚田を眺めるなら稲穂が風に揺れる時期がベストだろう。でも、稲刈りを終えたあと、ちょっとひと休みしているような棚田の様子も悪くないものだった。日なたぼっこをしながら、1時間ほどを静かなベンチで過ごした。風が心地いい、のどかな時間だ。 |