そのまま帰るのももったいない。夕方から夜に移り行く東京を走り、思いつくだけの夜景ポイントをまわることにした。少し移動した渋谷区西原周辺では、建物の間から見える新宿副都心を眺めた。写真を撮っていると、「きれいね〜」なんて、普段は下を向いて歩き通り過ぎるだけの仕事帰りの通行人たちが、そんなことを呪文のように口々に唱えていった。毎日通ることで気にも留めなくなった景色でも、こうして誰かが記録している姿をみることで、あらためてその価値に気づかされるのだろう。
夜の明治神宮絵画館前広場は、驚くことに人だらけだった。ざっと200人はうごめいている。何をしているかといえば、演劇やバンドの練習。おそらく、どこかの専門学校の学生だろう。普段は静かで、ライトアップされたこの建物を見ながら缶コーヒーを飲んで過ごすのが好きなんだけど、この日は、さすがにあきらめた。東京の夜って、ほんと眠らない。 |