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山本修二の自転車日記 ママチャリだっていいじゃない。自転車に乗って坂を下れば、ほら気分爽快。ペダルを踏んで前へ前へ。気持ちだけは少年に。自転車に乗って、ジンセイゆるりと楽しみませんか?
第十四話 5月24日更新
おとなのマウンテンバイク復権プロジェクト step2 大空へ飛ぶための第1歩。バニーホップ塾に裏口入門
読者の皆様、2月7日更新の第7話に引き続き(ずいぶん時間が経ってしまいましたが…)、もう一度マウンテンバイクを楽しむための入門講座第2回です。お忘れの方は、バックナンバーをポチッとみてください。

話の発端はレース会場でのこと。三重県桑名市のGONZOトラック(※1)で4月30日に開催された『4X』のレースを観にいった。『4X』は、『フォークロス』と読み、4人の選手が一斉にスタートする。複数のジャンプや土のバンクがあるコースを走り、最初にゴールしたものが勝ちというレース。使う自転車はMTB。コースは200〜300メートル。カメラのレンズを覗きながら、土ぼこりを舞い上げ疾走する選手たちの躍動感溢れる姿をしっかりと観た。
コーチング前は10センチも飛べなかったのに、柳原さんに教わるやいなやタイヤの半分以上の高さまで軽々飛べるようになった(撮影=井上六郎)
考えてみれば25年前には、自分もタイヤサイズ20インチのBMXに乗り、こんなコースで飛んだり跳ねたりしてレースしていたのだ。一応、スポンサーもつくようなセミプロだったりしました。時は経ち、気がつけばいつの間にかジャンプもできなくなっていた。それに、バニーホップ(ジャンプ台を使わず自力で飛ぶ技)ですら、今は10センチも飛べないよ。
久しぶりのレース観戦。ただ観ているだけではつまらないので、カメラを持って撮影も楽しんだ。躍動的なMTBレースは被写体としても魅力的/4人で競うレースは最後まで何があるか分からない。レース中のハイジャンプは余裕の証し/レース会場には最新の自転車をディスプレーするメーカーのテントも並んだ。華やかな世界が懐かしい
バニーホップ日本一を決める大会。優勝者には10万円もの賞金が贈られた。来年出るか!? レース会場で、89年のNORBAマウンテンバイク世界選手権トライアルクラスでチャンピオンになった柳原康弘さん(※2)と久しぶりに会った。彼はその後、ダウンヒルの日本チャンピオンにもなった。今は、現役を退き国際アウトドア専門学校で講師をし、レースのプロデュースなども手がけている。日本のマウンテンバイクをリードしてきたカリスマのひとりだ。

「ヤナギ(柳原さんの愛称)、最近飛べないんだよねー。今度、教えてくれない?」
10歳以上も年下で、じつは同じスポンサーの後輩でもある彼に、恥ずかしげもなくこっそりとお願いした。そして、翌日、近くの公園で手ほどきをしてくれるアポを取り付けた。
まずは、柳原さんにお手本を見せてもらう。すると、いとも簡単に26インチのタイヤひとつ分の高さをジャンプ台無しに飛んでしまった。昨日のレース会場で行なわれたバニーホップ・コンテストの優勝記録は88センチ。同じような高さを軽々と飛んでいた。で、ボクも横で飛ぶ。まあ、10センチぐらいか……。

その後、力ではなく体重移動で飛ぶことをていねいに教わった。するとどうだろう。滞空時間がグッと延びた気がした。タイヤ半分、高さにして30センチは飛んでいるとか。何度か練習しているうちに、ほぼ現役時代と変わらぬ高さまで飛べるようになった。ボクの場合、過去に経験があるから恐怖心もないし、体が覚えていたのかもしれない。しかし、それまで10センチしか飛べなかった男を、ものの数分で3倍以上飛ばせてしまう彼のコーチング能力に驚かされた。
この日は、イベントプロデューサーとしてレース会場に顔をだした柳原康弘さん。自らスポンサーを募り集めた資金でバニーホップ・コンテストに10万円の賞金を提供した
自転車の上に立ち上がるように伸びながら前輪を浮かせる。続いてつま先でペダルをつかむようなイメージでペダルを引き上げる。腕を前に出せば後輪も自然に上がる。これがバニーホップ(撮影=井上六郎)
『今日の1枚』は、レースシーンから。選手によってジャンプのポーズも様々。トップ選手ほど、美しいジャンプをみせてくれる 「次は、ジャンプを教えてくれない?」
調子に乗って、そんなお願いをしてしまった。どうせマウンテンバイクに乗るんなら、もう一度、かっこよく空を飛んでみたいもんです。次の取材までたっぷり保険に入っておかねば!

(※1)『GONZOトラック』
http://www.gonzo-web.com/
(※2)『柳原康弘』
http://www.yans.com/
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