下田までのルートは3つ。海を通らず最短距離を行くルート、海を走ってから内陸部を行くルート、そして、海沿いの峠と戦い続けるルート。 「やっぱり海沿いの絵が撮りたい」というカメラマンの岡野君の意見を尊重し、短過ぎずキツすぎない2番目のルートを選び走り出した。地図をみると昨日のコースよりも距離が長いうえ、長く急な峠も2箇所ある。堀田隊長の表情は、駿河湾のようにブルーだ。
短いもの、長いもの。この日は序盤から坂が連続した。堀田隊長のペースにあわせ時速6〜7キロで行く。このぐらいの速度だと、景色も楽しめるし、途中でポケットからカメラを取り出し撮影する余裕もある。軽いギアで踏めるし、快適な速度だった。ソロで走っているときは、常に自分の最速を維持してしまう。だからただただ走るだけで、じつは景色なんかみやてやしない。菜の花や桜も海もきれい。坂のキツさよりも景色の移ろいが思い出とデジタルデータに残った。 |