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もういちど自転車自転車達人マニュアル
山本修二の自転車日記 ママチャリだっていいじゃない。自転車に乗って坂を下れば、ほら気分爽快。ペダルを踏んで前へ前へ。気持ちだけは少年に。自転車に乗って、ジンセイゆるりと楽しみませんか?
第八話 2月21日更新
がんばれば一充電で95キロ走る! 旅に使える電動アシスト自転車に試乗した
今回は、93年に初めて電動アシスト自転車を世に送り出したヤマハ発動機の試乗会に潜入した。パワー・アシスト・システムの頭文字をとって『PAS』(パス)。この名前は、電動アシスト自転車の代名詞として広く浸透しているので、皆様も一度くらい聞いたことがあるのでは?
06年仕様では6モデルが変更された。なかでも注目は、1回の充電で走れる距離が95キロ(メーカー発表値)という長距離モデル。ペダルにかかる負荷をセンサーがキャッチして、平坦な道や下り坂では自動的にアシストを切って節電する『オートエコモード』と、7.5Ahの大容量『リチウムイオン・バッテリー』を搭載。これが長い走行距離を実現した。

試乗モデルは、『PAS CITY-S リチウムL』。通勤仕様ということで、標準より大きな前カゴがついている。アシストの強度には、『標準』と『強』の2モードがある。まず標準で走ってみるが、まったく不足はない。ほんの少しペダルを踏み込んだだけでグッーと進む。同じ場所で、強モードを試してみた。こちらは、体重73キロをものともせずにグングン伸びる。トルクで一気に引っ張る力強さに頼りがいを感じた。
「坂道の途中でもスイスイ発進できちゃうのが素敵です」と、PASを試乗するモデルの菅家綾子さん
自転車で走る坂道は上るほどに楽しくなる。しかし、その快感に気づくまでの道のりが長い。ならば最初から楽を通すのもあり アシスト力の強い『強』モード、自動的にアシストをオフにして節電ができる『オートエコモード』を新搭載 通勤仕様に長距離走行を可能にした『PAS CITY-S リチウムL』は11万7800円
『オートエコモード』については、正直、いつアシストがオフになっているのか最後までわからなかった。「ペダルを踏む力を検知し、できるかぎりスムーズにアシストのオンオフをできるよう努力しました」という開発担当者のコメントどおりの出来栄えと評価する。
電動アシスト自転車の走りを一新した非接触センサー内蔵のモーター・ユニット 試しに手動でスイッチをオフにして走ってみる。意外なほどスイスイ走れる。車重が25.5キロと重く、ギア比を通勤用に同社の他モデルより高く設定しているため、普通のママチャリほどペダリングは軽くはない。しかし、自転車としては十分に実用レベルだ。

一昔前の電動アシスト自転車は、バッテリーが切れると一大事。ペダリングが極端に重くなり走れたものではなかったが、ここに大きな進化をみることができる。開発担当者によれば、ペダリングの回転を検知するセンサーが03年に変更されたのが要因という。それまで軸に接触していたセンサーを非接触にすることで、足かせがなくなり普通の自転車並みのペダリングが可能になった。ヤマハ発動機だけではなく、ナショナル自転車工業など国産他社でも、今は同じようにペダリングが軽くなっている。
データ上、1回の充電で最長95キロの走行が可能とされている。実際、長い上りが続いたり、寒かったり、向かい風が強いなど走行条件によって実走行距離は変わってくる。しかし、もしもバッテリーが切れても、普通の自転車として走れればどうだろう? がんばって電源がある場所まで走り、充電すればいいのだ(充電器を持参する必要はあるが)。

体力に自信がないボンビバン世代でも、体に大きな負担をかけず、楽に爽快なサイクリングを楽しめる。この走行距離が、そんな新しい自転車旅の門戸を開いてくれるに違いない。

※ヤマハ PASについての情報は
http://www.yamaha-motor.jp/pas/index.html
リチウムイオン・バッテリーの容量を、通常の倍にして走行距離を格段に伸ばした
走ったときの剛性感が極めて高いリアタイヤ。対パンク性も向上。これも新たに強化されたパーツ/新型PASの開発を担当したヤマハ発動機PAS事業部の明田久稔さん。「これからはデザイン性に優れたもの、レジャー向きに特化したものを開発してみたいです」と語る ビジネスバッグが入る大型のかごは、旅の道具を入れるにもいい メインスイッチをオフにした状態でも点灯できる明るいバッテリー式のLEDランプ
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