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雪山へと浸透していくためのバックパック
「だいじょうぶだいじょうぶ、いつも行っているところだし、天気はいいし……」
などと出かけると、そんなときにかぎって痛い目にあうのだ。
雪の山は、ほんと不思議なもんだ。
ほとんどの場合は、なんの問題もないんだけど、たまにちょっとした気のゆるみや装備の選択ミスなどがあると、それが小さなトラブルにつながる。そして、その小さなトラブルがきっかけとなって、大きな事故を呼ぶことがある。
だからこそ、雪山へと入っていくには、その心構えとともに装備選びが、慎重となるのだ。
グレゴリー(※1)の新しいバックパック『ターギー(TARGHEE)』は、雪のバックカントリー旅を知り尽くしたものだ。その使い勝手のよさを体感すると、ほんと、雪山で遊ぶのが好きなやつが考えたな、と感心してしまう。
まずは、スコップやゾンデなどを収納するポケットが効率よく配置されている。すっきりとポケット内に収まるので、落としたり立木に引っかける心配がない。
また、ハイドレーションの管が凍ってしまわないよう、ショルダーベルトに収納できる。
さらに、バックパックへのスキーの取りつけが簡単で、2種類の方法から選べる。A型に固定する方法と、スキー板をまとめて縦に取りつける方法だ。
バックカントリー旅を知り尽くしたグレゴリー『ターギー(TARGHEE)』。価格=26,040円、容量=33リットル(Mサイズ)、フレームサイズ=S/M/L、重量=1.7キログラム(Mサイズ)、カラー=オレンジ、ミッドナイトブルー
こちらは、ふたまわりほど小さいグレゴリー『ドリフト(DRIFT)』。ターギー同様の工夫がところどころに施されている。価格=18,690円、容量=20リットル、重量=1.4キログラム、カラー=オレンジ、ミッドナイトブルー、ライム そのほかにも小さな工夫が随所に見られる。そして、背負い心地はいうまでなくグレゴリーそのものである。ようするに、バックパックは背負うのではなく着るものだ、というあの感触だ。
33リットル(Mサイズ)というサイズは、1泊2日旅ではちょっと小さいが、食事や寝具などの設備が整っている小屋泊での春の旅ならなんとかなるサイズだし、日帰り旅を考えるとちょうどいい。

ま、バックパックは雪山で生死を分けるような道具ではないかもしれないけど、使い勝手のいいものは、いらいらを確実に減らしてくれる。
こうしたいらいらを減らすような小さなことが、シビアな状況のときほど大事なんだよなあ。

(※1)『グレゴリー』
http://www.gregory.gr.jp/
ハイドレーションの管は凍らないようショルダーベルトに収納できる/スコップなどを入れるのに便利な大型ポケットが施されている
サイドには、ゾンデやスコップの柄を入れるための細長いポケットが/スキーを取りつける方法は、ふたつ。まずはA型に固定。平坦な道などを長距離歩くときにはこれがいい/縦にスキーを取りつける。パートナーがいれば、バックパックを下ろすことなく、お互いに簡単に取りつけ合うことができる。短い距離の登り返しなど、この取りつけが楽だ/スキーを取りつけるためのベルトは、使わないとき、すべてバックパック内に収納できる。滑っているときには、なるべく余分なベルトをぶらぶらとさせておきたくないものだ/パック内の背面には、取り外し可能なアルミフレームが装備されている。荷物量によってバックパックの堅さが選べるようになっている。重量が重いときには、アルミフレームを入れたほうが(堅いほうが)、背負ったときの安定感が増す
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