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日本百名飯014<がんばれ牡蠣ご飯>
古民家の囲炉裏を囲んで、『がんばれ牡蠣くん』のパーティをおこなった年始であった
だれがなんといっても、この季節は牡蠣なのだ。広島の牡蠣も、北海道の牡蠣も、うまい。そういえば夏の東北の岩牡蠣もうまい
ノロウイルスが猛威をふるっているおかげで、牡蠣が売れないという。
牡蠣のせいにされているのだ。牡蠣業者の人たちも困っているのである。
牡蠣や人が困っているのを黙ってみていられない性格の僕は、さっそく広島の友人に電話をした。お年玉代わりに大量の牡蠣を送ってくれないか、と。

この冬、長野県飯山の古民家暮らしをしているので、新鮮な牡蠣は手に入らない。新鮮じゃない牡蠣でも、車で雪のなかを20分も走らないと買えないのだ。なんたってここは、豪雪地帯関田山脈の山麓の庵である。

そしてある日、クール宅急便が届いたのだ。それは、クールにしなくてもじゅうぶんに寒い日だった。
すると、いつもはだれにも相手にされないこの僕のところに、電話がかかりはじめたのだ。
「レモンを搾って、ずるっと生でいきましょう」
「わたし、囲炉裏を囲んで牡蠣鍋がいいなあ」
「蒸し牡蠣がうまいぞ。蒸すと量もたくさん食えるし」
人間の嗅覚とは、恐ろしいものである。

こうして、ふだんは静かな庵に人が集まり、『がんばれ牡蠣くん』というでっかいパーティがはじまったのだった。
と、カメラマンの岡ちゃん(岡野朋之)が、
「牡蠣ご飯にしましょう。めちゃウマ! ダッチオーブンで作りましょう。でも木造住宅だから、カキ厳禁かな」
などと、いいながらダッチオーブンにお湯を沸かしだしたのだ(さらには撮影もはじめたのだ)。
というわけで、今回は岡ちゃんの得意料理の牡蠣ご飯を『日本百名飯』として紹介してしまおう。
コンブとカツオのだしで牡蠣を軽く湯がく
<作り方>
牡蠣はきれいに洗う
・米をといで、ざるなどにあけ水気を取っておく。
・コンブ、カツオでだしを作る。そのだし汁で牡蠣を軽く湯がく(牡蠣がちょっとふくらむ程度)。
・だし汁から牡蠣をあげ、そのだし汁のなかにお米を投入。お米とだし汁の量は、1対1が基本。さらに日本酒と醤油、塩で味をととのえる。
・ダッチオーブンを火にかける。ご飯を炊く要領で、こげの匂いがする一歩手前まで弱火にかける。
・火を止め、ご飯を蒸らすときに、はじめに湯がいた牡蠣をご飯の上にばらばらと投入。
・じゅうぶんに蒸らしたら、ふたを開け、三つ葉を散らす。
・速攻で、はふはふ食べる。
・食べている写真を撮り忘れるほどうまい!
牡蠣鍋はもちろん、生牡蠣、蒸し牡蠣などなど、フルコースの一夜だったのだ ダッチオーブンのふたを開けると同時に、みんながハイエナのように群がり、この写真を最後に牡蠣ご飯はどこかへ消えた
(写真=岡野朋之)
special thanks to 石田“母”真由美
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