「ナチョスやタコスばかり食べてないで、もっとまともな暮らしをしなさい、っていわれるけど、おれは朝寝坊が大好きで、はだしで暮らし、女の子たちとも楽しくやりたいんだ……」てな歌をテキサスのシンガー、ジェリー・ジェフ・ウォーカーがうたっていた。その歌を聴いたのは、ティーンエイジが終わりかけのときだった。 そのとき僕は、人生を素敵に踏みはずしたいならナチョスとタコスを食べればいいのだ、と知ったのだ。 ところが、困ったことがひとつあった。タコスはうすうすその存在を知っていたが、ナチョスとはいったいなんなのだ? この問題を解決するまでには、十年近くもかかった。 ある日、僕は新宿のメキシコ料理屋で、ナチョスという言葉をメニューに見つけたのだ。
簡単にいってしまえば、トルティーヤチップスとチーズのおつまみだ。 作り方は簡単。下ごしらえはたったの5分でできる。 準備するのは、トルティーヤチップス、チリビーンズ、サルサソース、チーズ。それだけ。手に入るなら、アボカド、サワークリーム、オリーブ、ハラペーニョ、トマトなどをくわえると豪華になる。
トルティーヤチップスをダッチオーブンにいっぱい入れ、その上に、チリビーンズ、サルサソースをかける。そしてチーズを載せ焼くだけ。 焼くといっても、ダッチオーブンでの蒸し焼きである。 下からの火力はほどほどにして、ふたの上におきを載せ、上からの熱で蒸し焼きにする。 |